技術解説(キヤノンメディカルシステムズ)

2018年8月号

Women's Imaging 2018 最新技術

最新技術で乳腺スキャンをサポートする最上位機種「Aplio i-series」

「Aplio i-series」は,最新のビームコントロール技術で,より高精細な画像を提供するプレミアム超音波診断装置です。さまざまなアプリケーションも搭載しており,スクリーニングから精査まで幅広く対応しています。

●新世代高周波プローブ

「PLI-1205BX」「PLI-2004BX」は,新開発のiDMS技術を採用し,高感度,広帯域,高スライス分解能を実現した新世代プローブです。PLI-1205BXは,5~18MHzと広帯域で,乳腺検査に十分な視野深度と,浅~深部まで均一な高画質を実現しました。PLI-2004BXは,実用に堪える視野深度を確保した上,24MHzという高周波により,比類なき高画質を提供します。
これらプローブのBモード画像では,例えば,腫瘤の形状や境界だけでなく,内部構造まで詳細に観察することができます。また,独自の技術で微細・低流速な血流を描出する“SMI”モードは,血流形態の把握やバスキュラリティ評価に役立ちます(図1)。

図1 PLI-2004BXの乳腺臨床画像 (画像ご提供:高松平和病院・何森亜由美先生)

図1 PLI-2004BXの乳腺臨床画像
(画像ご提供:高松平和病院・何森亜由美先生)

 

●Breastスキャンガイド

マンモグラフィと超音波の総合判定を容易にする機能が,“Breastスキャンガイド”です。当社マンモグラフィ装置「Pe・ru・ru」のマンモグラフィ画像を読み込むと,Pe・ru・ruで登録した病変の推定位置がボディマーク上に表示されます(図2)。各社のマンモグラフィ画像も読み込み可能で,マンモグラフィ画像上の病変を登録すれば,スキャンガイドを作成することができます。診療放射線技師から超音波検査技師への確実な情報伝達を支援します。
このほか,組織の硬さを表現するstrain elastography,shear wave elastographyや,他モダリティ画像の参照表示機能なども搭載しています。高画質と豊富なアプリケーションで,日々の検査をサポートします。

図2 Breastスキャンガイド 2本の線の交点(←)が病変の推定位置を表します。

図2 Breastスキャンガイド
2本の線の交点(←)が病変の推定位置を表します。

 

*AplioおよびPe・ru・ruはキヤノンメディカルシステムズ株式会社の商標です。

 

●問い合わせ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon/

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