320列CTなどの超多列CTの登場により,大量のボリュームデータを高速に処理することがますます求められている。同社では,頭部の撮影で発生する約2万枚のデータを約40〜50秒という高速で読み込み表示するソフトウエア「4D Brain Perfusion」(W.I.P.)を開発した。ワイドモニタを採用しており,ユーザー自身がレイアウトを自由に変更できるため,自分の見たい画像を優先的に表示することができる。レイアウトの切り替えや画像の選択も1クリックで可能であり,種類や角度の違う画像をリンクさせ,断面が同期した状態で参照することができる。4Dデータのため,動画表示をしながら高速に画像を回転させつつ,脳の血流と機能の画像を同時に表示することで,視覚的に効率良く観察できるなど,臨床的な有用性も高い。
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