2007 国際医用画像総合展

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富士フイルムメディカル この企業のHPへ ITEM特集トップへ

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2006 

FUJIFILM

 
展示のコンセプトは「連携」4つのソリューションに分けて製品・サービスを紹介

松山和矢さん (営業本部)
松山和矢さん (営業本部)

今回のITEMのコンセプトは「連携」です。富士フイルムは2006年にホールディングカンパニーになり、グループ各社が連携して医療分野での事業を強力に推進、展開していくことになりました。連携しながらグループ全体が大きく変わるという意味からこのコンセプトが生まれました。また、連携というのは、私たちの製品・サービスのユーザーの皆さまにとっても大事なことです。私たちの製品・サービスをご活用いただき、医療連携に取り組んでいただくという思いもこのコンセプトに込めています。
展示の内容については、富士フイルムは幅広いカテゴリで製品をラインナップしていますが、それを明確にするために、4つのソリューションに分けて紹介するブース構成にしています。4つのソリューションとは、病院、検診、診療所、連携です。そして、それらのソリューションすべてにかかわる「SYNAPSE」をブースの中心に展示しています。

(4月13日取材)

●病院ソリューション
FPD搭載DR装置「BENEO」と FCR搭載ポータブルX線撮影装置「Sirius Ubiquitas FCR」
昨年のITEMにおいて、富士フイルムとしては初めてとなるDR装置「FUJIFILM DR PRELIO U」を発表したが、今回のITEMでは、さらに高画質を追求した製品を発表した。それが「BENEO」である。検出器には島津製作所製の17インチ×17インチのフラットパネルディテクタ(FPD)を採用。立位、臥位に対応している。FCRで長年の実績を持つ富士フイルムの画像処理技術と組み合わせて、高画質を実現するという。 また、病院ソリューションでは、FCRを搭載したポータブルタイプのX線撮影装置も展示された。それが、「Sirius Ubiquitas FCR」である。X線撮影装置は日立メディコ製で、FCRをコンパクト化して組み合わせた。IPは繰り返し使用可能で、カセッテを 1つ持ち運ぶだけよい。撮影したその場ですぐに処理できるため、検査効率が大幅に向上。診療放射線技師のワークフローを改善する。販売は4月中旬からで、富士フイルムメディカルと日立メディコが行う。
FPD搭載DR装置「BENEO」

FCR搭載ポータブルX線撮影装置「Sirius Ubiquitas FCR」


●連携ソリューション   「SYNAPSE」による他施設間連携と遠隔読影支援サービス「C@Rna」
「SYNAPSE」による他施設間連携と遠隔読影支援サービス「C@Rna」
富士フイルムのPACS「SYNASE」は、ITEM時点で国内で約420施設で稼働しており、全世界で1200以上もの施設への導入実績がある。ITEMでは連携ソリューションとして、横浜市立大学、神奈川県立子供医療センター、自治医科大学と共同で研究をしている「SYNAPSE」を活用した画像診断連携について紹介していた。これは各医療機関の間で、読影医が依頼先の施設のシステムにある画像を読影するもので、従来の遠隔読影のような画像の送受信をせずに、アクセス権限などのセキュリティを確保した上で行われる。そのため、データ転送の時間や手間が省けるほか、運用コストの面からもメリットがある。運営母体が異なる医療機関同士の画像診断連携は国内では初めてである。
また、データセンターを介した病院・診療所の医療連携を支援するサービスC@Rnaは、富士フイルムのASPサービスである。検査データの保存サービスや、連携先の医療機関に対しての検査予約や読影依頼をオンラインで行える。「SYNAPSE」だけでなく、他社のPACSとの連携にも対応する。これにより円滑な地域医療連携を図れる。ITEM会場では検査依頼サービスのデモンストレーションなどが行われていた。

●検診ソリューション  内視鏡、超音波製品と部門システムなど事業を拡大
「FAZONE M」  「FAZONE M」
検診ソリューションでは、富士フイルムの新しいカテゴリからの製品が数多く出品された。まず、 2006年秋に参入した超音波診断分野では、「FAZONE M」が展示された。この「FAZONE M」は、超音波のビームを広範囲に送信し、大量のエコーデータを収集するZONE Sonography技術を採用している。また、最適な音速を推定して画像を構築するという音速補正機能により、安定した画質が得られる。 こうした事業拡大の一環として、富士フイルムは2007年5月から住友情報システムから内視鏡、超音波、病理の各部門システム事業を受け継ぎ、富士フイルムメディカルの事業としてスタートさせている。ITEM会場では、これに先立ち「NEXUS」ブランドで定評のあるこれらのシステムを展示していた。各システムは「SYNAPSE」と連携するため、院内で発生する画像をすべて「SYNAPSE」で扱えるようになる。放射線検査だけでなく、あらゆる検査画像を一元的に管理できるのは、医療機関にとっても大きなメリットであろう。

●診療所ソリューション  診療所のIT化にも柔軟に対応する製品ラインナップ
「FCR Pico」、「FCR CUPSULA」の国内でも累計販売台数が1万台を突破した。前述の「C@Rna」と組み合わせて、診療所のIT化を今後さらに推し進める。展示では、「FCR」や「C@Rna」など、診療所向けにトータルで展開する製品・サービスを紹介していた。 診療所ソリューション 診療所のIT化にも柔軟に対応する製品ラインナップ

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