ファイルメーカー(株)は,11月28日(水)〜30日(金)の3日間,フォーシーズンズホテル椿山荘東京にて「FileMakerカンファレンス2012」を開催した。同カンファレンスは,同社が主催する年に一度のカンファレンスで,最先端のソリューションや,注目の技術に触れたり,FileMakerソリューションのエキスパートと実際に会ってビジネスシーンのつながりを深めることを目的に開催されている。
30日(金)のメディカルトラックにおいて,のだ歯科医院院長の野田 修氏が「X線写真の画像上に自在に描画。新たな技術開発により,医療の現場を改革。」と題して,同氏が開発したFileMaker上に画像を読み込み,その上に書き込みを加えることができるツール「FMCanvas」の機能の説明と開発の技術的背景についての講演を行った。
続いて,(株)バルーンヘルプ システム開発部の片岡達博氏と(株)GlobalMedic/在宅医療やまぐちクリニック院長の山口高秀氏が,「ITによる地域共有化を目指して〜在宅医療を支える様々なユーザーが職種の壁を越えて利用する情報共有システム」と題して,バルーンヘルプ社が開発したFileMakerPro12のソリューションである在宅医療支援システム「おひさまシステム」の紹介を行った。おひさまシステムは,医療・介護従事者が並列の関係で連携して情報共有できる。必要な情報を必要な人に確認してもらうための「リマインド機能」や,業務連絡・全体告知など,ほかのユーザーのリアクションを求める「申送り機能」など細やかなコミュニケーションを可能にする機能を搭載している。
続いて,(株)DBPowers代表取締役の有賀啓之氏,カレスサッポロ時計台記念病院 事務部システム管理課の赤澤孝司氏,札幌白石脳神経外科病院副院長の高橋 明氏が「FileMaker + WEB で医療・介護をつなぐ関連組織相互のコミュニケーションツールを実現」と題した講演も行われた。
ショウケース会場では,FileMakerソリューションのコンサルタントや受託開発企業のアライアンス FileMaker Business Alliance(FBA)メンバー企業が,実際の導入事例やパッケージ製品を紹介し,多くの来場者で賑わっていた。 |