ホーム の中の取材報告の中の 2009の中のNEC,「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009」を開催〜「健康管理支援」などヘルスケア領域で個人から企業,介護・福祉までを視野に入れたトータルソリューションを提供

取材報告

2009

NEC
「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009」を開催

〜「健康管理支援」などヘルスケア領域で個人から企業,介護・福祉までを
視野に入れたトータルソリューションを提供


森山由縁 氏(イノベイティブサービスソリューション事業部ヘルスケア事業推進グループ グループマネージャー)
森山由縁 氏
(イノベイティブサービスソリューション事業部ヘルスケア事業推進グループ グループマネージャー)

NECグループの最新の製品・サービスを紹介するイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009」
NECグループの最新の製品・サービスを紹介するイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009」

コミュニケーションロボット「PaPeRo」。研究試作品で非売品だが現在トライアル有償貸し出し実施中。カメラを向けるとポーズをとってくれた。
コミュニケーションロボット「PaPeRo」。
研究試作品で非売品だが現在トライアル有償貸し出し実施中。カメラを向けるとポーズをとってくれた。

携帯電話を活用する健康手帳「Cナビゲーター」。オプションでWii Fitとも接続できる。
携帯電話を活用する健康手帳「Cナビゲーター」。オプションでWii Fitとも接続できる。

 NECは,グループの最新の製品や技術を紹介するイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009」を11月5日(木),6日(金)の両日,東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催した。今年のテーマは「明日を創るイノベーション〜人と地球にやさしい情報社会を目指して」。

  同イベントは,NECグループの製品やソリューション,サービスなどをセミナー,プレゼンテーション,展示などで紹介するもので,今年キーワードとなったのは「クラウドコンピューティング」,「環境とエネルギー」,「企業の安心・安全」など。展示会場では日産の電気自動車「リーフ」や環境に配慮した「エコPC」などが注目を集めていた。また,講演・セミナーでは矢野薫代表取締役執行役員社長の講演や坂根正弘氏(小松製作所代表取締役会長)の基調講演などが行われた。

 医療・ヘルスケア関連では,展示としては「安心・安全」のゾーンに,先日発表(詳細はこちら)されたヘルスケアソリューションへの取り組みから「健康管理支援システム」,「健康手帳Cナビゲーター」,医療関連では地域連携を実現するツールとして注目されている「ID-Link」や電子カルテシステム「MegaOakHR」などが出展された。

  6日には会場内のプレゼンテーションステージでイノベイティブサービスソリューション事業部の森山由縁氏が「人と社会に優しいヘルスケアイノベーション」を講演。森山氏は,4月に新しく立ち上がったヘルスケア事業推進グループの取り組みついて次のように述べた。
「少子高齢化の進展,国民医療費の増大などで自身や家族の健康への不安感が増し,ヘルスケアへの関心と期待が大きくなっている。その中で,医療や健康に関する情報は,サービスを提供する事業体ごとに分断されていて,最適なサービスを受けるのが難しいのが現状だ。NECでは,こういった社会的な課題を解決したいと考え,最終的には個人に適したヘルスケアサービスを提供できる社会を支援することをめざして,今年4月にヘルスケア事業推進グループを発足した。一つのポイントは,NECがこれまでグループのさまざまな部門で行ってきたヘルスケアに関連する製品やサービス,研究開発を,セクションを越えたトータルヘルスケアサービスとして集約しクラウド指向のシステムをベースとして提供することだ。10月に今後提供するサービスをいくつか発表したが,今後パーソナル分野から健診,介護・福祉分野までNECのリソースを生かして事業を展開していきたい」。

  「elegent-HC(エレジェント エイチシー)」は,従来SI型で提供していた企業向け健康管理支援システムをSaaS(Software as a Service)型で提供する。クラウド指向のシステムとすることで,導入時のコストや運用の負担を軽減し企業や団体のニーズに柔軟に応えることができる。そのほか,プライバシーを保護しつつ健康情報の統計分析・活用を支援する「ヘルスケア情報匿名化サービス」,システムの安全性を維持する「セキュリティ・メンテナンスサービス」など,ヘルスケア領域に展開するソリューションをピックアップして紹介した。