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取材報告

2009

シーメンス旭メディテック
128列検出器Dual Source CTの新製品
「SOMATOM Definition Flash」のプレス説明会を開催


会場風景
会場風景

渡邉隆史 氏
渡邉隆史 氏

福田国彦 氏
福田国彦 氏

 シーメンス旭メディテックは3月12日(木),同本社ビル1Fシーメンスフォーラムにおいて,患者さんへのやさしさをコンセプトとした"へルシアCT"として,128列検出器Dual Source CTの新製品「SOMATOM Definition Flash」のプレス説明会を開催した。「最先端CTを用いた画像診断のパラダイムシフト〜息止めナシ・被ばく最小の患者に優しいCT検査」をテーマに,同社マーケティング本部CT事業部長の渡邉隆史氏がSOMATOM Definition Flashの開発背景や最新技術を紹介したほか,東京慈恵会医科大学放射線医学講座教授の福田国彦氏による特別講演「2管球CTが実現する新たな画像診断の時代〜理想のCT装置を求めて」が行われた。

  SOMATOM Definition Flashは,ガントリ開口径78cm,寝台のストロークが200cmと従来のDual Source CTを踏襲しているが,1管球の128スライスCTと同じユニットが2器と 100kWのX線発生器が2器搭載されたパワフルな装置となっている。ガントリ回転スピードも,従来の0.3msから0.28msへと向上。さらに,新たな技術として,2つの検出器が二重螺旋を描きながらデータ収集を行う “フラッシュスパイラル”が可能となった。従来よりも収集できるデータの密度が高いため,秒間43cm という高速なテーブルピッチを実現しており,例えば30cmの全肺を0.6秒,約12cmの心臓なら1/4心拍という,きわめて短時間での撮影が可能である。また,デュアルエナジーでありながら,シングルエナジーと同等かそれ以下まで被ばく線量低減が可能で,小児や放射線感受性の高い部位の撮影にも有用性が高い。

  特別講演で福田氏は,理想のCT装置の条件として,胸部CTが1秒以下で撮影できること,心臓CTの被ばく線量が1mSv以下であること,臓器別の被ばく量抑制が可能であること,低線量での二重エネルギー撮影が可能であること,という4点を挙げ,これらをすべて実現したSOMATOM Definition Flashは,CT装置のひとつの到達点に達した装置であるとの考えを示した。


●問い合わせ先
シーメンス旭メディテック(株)
マーケティングコミュニケーショングループ
TEL 03-5423-8422
FAX 03-5423-8494
http://www.siemens.co.jp/healthcare/