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取材報告

2008
東芝メディカルシステムズ,経営戦略発表会を開催

経営戦略発表会会場風景
経営戦略発表会会場風景

経営戦略を発表する小松研一社長
経営戦略を発表する
小松研一社長

 東芝メディカルシステム株式会社(略称:TMSC)は,本年6月30日に代表取締役社長に小松研一氏が就任し,新体制となってから初の経営戦略発表会をWTCコンファレンスセンター(世界貿易センター内:東京港区)において開催した。本発表会では小松社長より,事業概況,中期経営計画,主要事業戦略などが報告された。

 まず最初に小松社長は,会社概要ならびに市場動向について,主要国での医療費抑制策により,2007年度は日・米・欧の市場でマイナス成長となっているが,今後の世界市場については,2.5%程度の微増が予想できると述べた。そのような状況下でもTMSCグループの連結業績は伸びており,今年度も世界市場の伸び率を上回る予定である。特に海外での売上げが伸びており,全体の66%に達しているという。今後も,CTや超音波装置などを中心に,グローバルな販売拡大をめざすとした。

 次に中期経営計画として,2011年度にはTMSCグループ連結売上高4500億円(07年度比17%増)を達成すると述べた。さらに,TMSCのビジョンとして“サイバーホスピタル構想”の実現を挙げ,これに基づいた開発戦略や拡販戦略を取っていくとした。“サイバーホスピタル構想”は,ネットワーク上でバーチャルペイシェント(仮想患者)となり,患者自身の医療情報・健康情報・遺伝情報などが,いつでもどこでも参照でき,いつでもどこでも価値ある情報の提供を支援するものである。そのためのコア技術は医療基盤ネットワーク技術で,ITインフラと医療技術の連携を実現することでイノベーションを図っていくとした。

 主要事業戦略としては,4つの戦略を報告した。第一に「グローバルR&D強化」を挙げ,テクノロジーリーダーシップのさらなる強化を図るとして,米・欧・アジア3極のR&Dセンター創設を紹介した。欧州R&Dセンターの創設では,バルコ社(ベルギー法人)のメディカル事業部門の一部(3D画像処理システムの開発・製造・販売の事業部門)の買収についても報告した。また, 32施設と連携した64列MSCTのグローバルマルチセンタースタディである“CORE64”を “CORE Aquilion ONE”に発展させていくと表明した。

 第二に,「グローバル事業成長加速」として,CT,MRI,超音波,X線装置を主要4事業と位置づけ,日・米・欧のシェアを伸ばすとともに,BRICsなどの新たなる成長市場のシェアを伸ばすと述べた。特に,米国でのCTでのシェアについては,25%から30%への拡大を図るとした。

 第三の「事業領域の拡大」では,“サイバーホスピタル構想”の一環として,大口径CT装置,循環器X線システム,超音波による治療分野を紹介し,画像診断領域からImag Guided Treatment事業への展開を図るとした。最後に,「サービス事業収益拡大」として,Reactive(事後保守),Proactive(事前保守),Predictive(予測保守)を“RPP戦略”として紹介した。さらに,本社サービス棟の完成(2009年1月)を機にグローバルサービス機能を集中させ,“RPP戦略”の強化を図ると述べた。


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東芝メディカルシステムズ株式会社
広報室
TEL 03-3818-2040