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取材報告

2008

GEYMSがSee More,Know More,Less Doseを実現する
次世代CTを発表


会場風景
会場風景

川上 潤氏(常務取締役画像診断機器統括本部長)
川上 潤氏
(常務取締役画像診断機器統括本部長)

毛受義雄氏(MI&CT Sales&Marketing部長)
毛受義雄氏
(MI&CT Sales&Marketing部長)

紫藤尚利氏 (MI&CT Sales & Marketing部CT企画グループPremium CT プロダクトマネジャー)
紫藤尚利氏
(MI&CT Sales & Marketing部
CT企画グループPremium CT プロダクトマネジャー)

ジェームス・K・ミン氏(Cornell University Weil Cornell Medical College)
ジェームス・K・ミン氏
(Cornell University Weil Cornell Medical College)

新型のGemstone検出器
新型のGemstone検出器

 GE横河メディカルシステム(株)は,10月17日(金),ヒルトン東京(東京・新宿区)において,次世代CTの技術「High Definition CT(HDCT)」を搭載したマルチスライスCT「CT750 HD」の新製品記者発表会を開催した。

  CTの技術は検出器の多列化競争が技術進歩の主流となってきているが,今回発表されたCT750 HDはこの流れに区切りをつけ,CTの新たなスタンダードとなる可能性を秘めた装置である。同社は,CT画像の原点に立ち返り,次世代CTの技術HDCTを結集して装置を開発。1スライスごとの分解能を飛躍的に向上し,臨床において従来困難だった不安定狭心症リスクの早期診断や的確な治療方法の選定などを可能にする装置として発表した。

  同社は,次世代CTのキーワードとして,「See More,Know More,Less Dose」を提唱。「See More」は,よりクリアで信頼性の高い画像を提供することを指し,「Know More」は,いままでCTではわからなかった臨床情報の提供を,「Less Dose」は,画質を犠牲にすることなく飛躍的な被ばく低減を実現したことを指す。

  このコンセプトに基づき,さまざまな新技術が開発された。新型のGemstone検出器には,ガーネットの分子構造を応用した新開発素材を採用。これにより空間分解能の大幅な向上を実現した。また,新開発の「Gemstone Spectral Imaging」により,単一の管球と検出器を使用して,異なるX線エネルギーを高速でスイッチングさせ, 1回転で収集する画像のサンプル密度を上げることで,高画質かつ大視野を確保したデュアルエナジー撮影が可能。さらに,検出器の列数を増やすことなく,500スライス相当の広範囲の撮像を可能にする「Volume Helical Shuttle」を搭載している。このほか,すでにPETなどで実用化ずみの画像再構成技術である逐次近似法をCTに応用した「Adaptive Statistical Interative Reconstruction(ASIR)」により,微弱なX線からの信号でも高精細な画像の再構築を可能にしたことで,画質を犠牲にすることなく,飛躍的な被ばく低減を実現した。

  記者発表会では,はじめに,常務取締役画像診断機器統括本部長の川上 潤氏が挨拶を行い,続いてMI&CT Sales&Marketing部長の毛受義雄氏が同製品の販売戦略などを説明。毛受氏は同装置を,高度な医療の提供に特化した施設,大学病院などの最先端の臨床研究を担う施設,冠動脈疾患や全身の血管検査を重点的に扱う施設を中心に積極的な販売を行っていくと述べた。

  次に,MI&CT Sales & Marketing部CT企画グループPremium CT プロダクトマネジャーの紫藤尚利氏が技術的な有用性を説明。Cornell University Weil Cornell Medical College循環器部門医学放射線科准教授のジェームス・K・ミン氏が,「Cardiac CT with Early Observations and Experience」と題し,臨床的有用性について講演した。ミン氏は, CT750 HDと従来のCTの画像を比較してCT750 HDで高画質が得られていることを強調。心臓血管に留置されたステントの画像を示し,CT750 HDによるクリアな画像により,ステント内腔の再狭窄の評価などが,より精度が高く,確信を持って評価できると述べた。ミン氏は同装置を,空間分解能の向上,診断の妨げとなっていたノイズの低減,必要なカバレッジ,被ばく低減などを実現していると高く評価。これらにより,診断の確信度を上げ,患者さんにとってより的確な治療方法を見つける上で,期待できる次世代のCT装置であるとまとめた。


●問い合わせ先
GE横河メディカルシステム株式会社
広報グループ
TEL 042-585-9249
FAX 042-585-9541