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取材報告

2008

グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンが
医療と経営の質をテーマにしたセミナーを開催


渡辺幸子 氏(グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン)

渡辺幸子 氏
(グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン)

牧野憲一 氏(旭川赤十字病院)

牧野憲一 氏
(旭川赤十字病院)

望月 泉 氏(岩手県立中央病院)

望月 泉 氏
(岩手県立中央病院)

浜野公明 氏(千葉県がんセンター)

浜野公明 氏
(千葉県がんセンター)

相馬理人 氏(グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン)

相馬理人 氏
(グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン)

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

 医業経営コンサルティングを行うグローバルヘルスコンサルティング・ジャパンは7月15日(火),東京国際フォーラム(東京・千代田区)において,セミナー「医療の質と経営の質−DPC委員会の最前線より!」を開催した。2008年の診療報酬改定で,DPC対象病院の除外条件が設けられたり,適切なコーディングを行うための委員会の設置が義務づけられるなど,DPCは大きな動きを見せている。次回2010年の改定では調整係数が廃止されることとなっており,今後,より厳しい条件のもとで医療機関は取り組まなければならなくなる。

 本セミナーでは,まず,旭川赤十字病院副院長の牧野憲一氏が講演を行った。牧野氏はDPCコーディング委員会の活動について説明した後,DPC参加後増加した,敗血症とDIC症例について解説。さらにめまいと脳梗塞症例のパスとDPCの関連について述べた。また,医療の質の向上への取り組みとして,TQM(total quality management)委員会の活動を紹介。このほか,ジェネリック品やPACSなどのコスト削減の取り組みについても報告した。

 続いて,岩手県立中央病院副院長の望月 泉氏が,赤字に苦しむ自治体病院からの脱却を図った経緯を報告した。同院では2000年に新院長が就任後,そのリーダーシップのもと経営改善計画に沿った病院改革を進めてきた。DPCについては,2004年に調査協力病院の申請を行い,2006年6月からDPC対象病院として算定を開始している。以降,同院では全国のDPC対象病院とベンチマーク分析を行い,クリティカルパスの見直しを進めるなど,経営改善の速度を速めている。講演ではその一連の流れが紹介された。

 この後,千葉県がんセンター経営戦略部長の浜野公明氏が「千葉県がんセンターのDPC導入3年間の軌跡−医療の質の向上を経営の中核にすえて」と題した講演を行った。同センターでは2005年度から診療情報企画室を設置するなど,DPC参加に向けた院内の体制づくりを進め,2006年度には電子カルテシステム導入に伴い,DPCデータの作成を作成。併せてDPC分析システム「EVE」を活用し始めた。浜野氏はEVEによる分析結果を示した上で,2007年度の取り組みとして,医療の質を向上させるためのCQI(cancer quality initiative)研究会の活動などを紹介。さらに,今年度の活動としてマネジメントの新体制を説明し,DPC参加は医療の質と経営の質を向上するための絶好のチャンスだと講演を締めくくった。

 4番目の講演は,グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンマネージャーの相馬理人氏が「医療の質と経営の質−病院の本質と病院の基盤」をテーマに,EVEを用いたベンチマーク分析の事例を紹介した。

 すべての講演終了後には,パネルディスカッションが行われた。グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン社長の渡辺幸子氏が司会を務め,講演を行った4名が出席。自治体病院など組織が硬直化しやすい中で,いかに医療と経営の質を上げていくかといったことが話題に上った。


●問い合わせ先
グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン
TEL 03-5467-0123
E-mail info@ghc-j.com