取材報告

2007
フィリップスが
事業戦略に関する記者会見を開催

ポール・シュミット 氏
ポール・シュミット 氏
(写真1)

 (株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは6月20日(水),同本社(東京都港区港南2-13-37フィリップスビル)において,フィリップスメディカルシステムズ上級副社長のポール・シュミット氏(写真1)による事業戦略についての記者会見を開催した。

 シュミット氏は,(1)市場環境および業績の推移,(2)グローバル事業戦略,(3)アジア太平洋地域の市場環境および事業戦略,(4)市場環境の変化と今後の展望について説明。ケアサイクルの中で,特に患者や医療従事者に主眼を置いたサービスを提供していくという同社の基本姿勢を示した。また,ヘルスケアは世界最大の産業の1つであり,2006年度の世界のヘルスケアコストは500兆円以上であると述べた。2006年度のフィリップスメディカルシステムズの売り上げは約1兆円であり,地域別の内訳は,北米(50%),ヨーロッパ(29%),アジア太平洋(17%)であると報告。アジア太平洋地域では,日本が一番大きな市場であり,すでに成熟した市場であるとながらも,少子高齢化や医療費抑制政策などの課題の中に今後のビジネスチャンスがあると強調した。その上で,急速な経済発展や巨大な人口規模で注目されるBRICs(ブラジル,ロシア,インド,中国)市場にも力を入れていくとし,中・低価格帯の製品を拡充する方針を示した。

 またシュミット氏は,患者の治療効果と医療費との最適化を図り,かつ,医療ミスを減らすためには診療報酬制度の改善が必要だと指摘したほか,新しい医療機器を提供していくことでヘルスケアを向上させていくと述べた。


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