取材報告

2006
「ALOKAテクノロジーフェア2006」開催

テープカットを行う (左から)吉川義博 取締役社長,伊東紘一 氏(常陸大宮済生会病院長),會 正之 前社長
テープカットを行う
(左から)吉川義博 取締役社長,伊東紘一 氏(常陸大宮済生会病院長),會 正之 前社長

吉川義博取締役社長
吉川義博取締役社長
(写真1)

ハイエンド機種 prosound α10の
prosound αシリーズ
ハイエンド機種 prosound α10の
実演デモ

prosound α10
prosound α10

超音波診断装置の新技術も展示
会場では,探触子のワイヤレス化
などの超音波診断装置の新技術も
展示されていた。

 アロカ(株)は7月20日(木)〜22日(土)の3日間,六本木ヒルズ(東京)にて,「ALOKAテクノロジーフェア2006」を開催した。21回目となる今回は,医用電子装置,医用分析装置,汎用分析装置の新製品を中心に総計139点の展示・実演,さらに各種学術講演会も同時に行われた。

 オープンに先駆けて行われた新製品発表会で吉川義博取締役社長(写真 1)は「アロカは,昨年11月から年末にかけて資本関係が変わった。今回は,新生アロカとして,展示会場を六本木ヒルズに移し,新たな気持ちで開催した。これからも,技術革新を先取りする姿勢で新しい市場を創出していきたい」と述べた。

 続いて,メディカルシステム営業部長の西井克委氏が超音波装置「prosound α10」について,医用分析システム営業部長の大田清典氏が検体高速処理システム「LabFLEX8000」について,計測システム営業部長の 山田孝一氏が全方向性ガンマ線検出器について発表した。発売当初から高い評価を得ているフラッグシップモデル「prosound α10」については,コンパウンド送信器による新しい送信波により,ファンダメンタル画像と同等の高感度とハーモニック画像のアーチファクト低減効果との両立を実現した“広帯域ハーモニック”が紹介された。また,異なる複数方向に送受信した画像を再構築することが可能となった“空間コンパウンドスキャン”,組織のスペックルノイズを除去するとともに,境界を強調することが可能となった“AIPスペックルリダクション”,遠隔地から画像を転送する“REINS GATE”などの新技術も取り上げられた。

 展示会場は,超音波診断装置のほか,検体検査関連装置,放射線測定装置などのコーナーに分かれ,各コーナーに配置された同社スタッフにより,装置のデモンストレーションが行われ,数多くの来場者で活況を呈していた。

prosound α5 SV   prosound SSD-3500SV   prosound SSD-4000SV
prosound α5 SV
必要な成分のみ含んだ超音波ビームを送信するPure Sound送信,ピクセル単位でのフォーカスを可能にしたナノセカンド量子化受信などの技術を取り入れ,理想的なビーム形成を可能にしたHST探触子を搭載している。
prosound SSD-3500SV
ハイエンド装置で培われたデジタル技術を採用し,コンパクトでありながら高画質を保ちつつ使いやすさを追求している。
prosound SSD-4000SV
多方向同時受信のマルチビームプロセッシング,探触子の多周波数切り換え,画像のデジタル保存やサムネイル表示などを実現している。

ECHO CAMERA SSD-1000   ECHO CAMERA SSD-900
ECHO CAMERA SSD-1000
医療の現場において常に求められる操作効率を追求した汎用機。
ECHO CAMERA SSD-900
上級機種に匹敵する画像を実現し,用途によりオプションを追加できる拡張性と機動性を備えている。

LabFLEX8000   全方向性ガンマ線検出器用シンチレータ(試作)
LabFLEX8000
特に大量の検体数の処理を求められる臨床検査センターの市場をターゲットにし,「高速かつ検査過誤防止効果の高いシステム」,「省力化,効率化を可能にするシステム」というニーズに,検体ごとのバーコード管理と高速スループット,コンティニアスシステムで応えている。さらに,機能別にユニット化することで施設規模や目的に応じた最適のシステム構築を可能にするとともに,拡張性にも優れている。
全方向性ガンマ線検出器用シンチレータ(試作)
特殊な形状のシンチレータを装着した検出器により,放射線の飛来方向を検知することが可能になるという。

 


●問い合わせ先
アロカ(株)
業務管理部 管理課宣伝担当
TEL 0422-45-5991
http://www.aloka.co.jp