取材報告

2006
フィリップス, 「Beat to Beat Symposium Osaka 2006」
〜心臓CT検査の最前線〜を開催

会場風景
会場風景

上條誠二代表取締役社長
上條誠二
代表取締役社長
(写真2)

山下康行 氏
山下康行 氏
(写真1)

柴田英和 氏
柴田英和 氏
(写真3)

粟井和夫 氏
粟井和夫 氏
(写真4)

内藤博昭 氏
内藤博昭 氏
(写真5)

 (株)フィリップスエレクトロニクスジャパンメディカルシステムズは5月13日(土),梅田スカイビル(大阪)において,CTの心臓領域への応用に焦点を当てた「Beat to Beat Symposium Osaka 2006」を開催した。Beat to Beat algorithm(以下,Beat to Beat)はフィリップス社独自の最新技術で,心拍変動にも自動的に対応する。本シンポジウムでは,このBeat to Beatの臨床的有用性を紹介するとともに,心臓CTのさらなる普及を目的としている。2005年10月に続く2回目の今回は,代表世話人に熊本大学大学院医学薬学研究部放射線診断学部門の山下康行教授(写真1)を迎え,8名の専門家による講演が行われた。

 はじめに,上條誠二代表取締役社長(写真2)が挨拶に立ち,心臓領域における新しいCT技術,アプリケーション,臨床研究の成果について発表していただくことで,臨床における心臓CTの発展と普及に貢献していきたいと述べた。また,代表世話人の山下氏は,心臓CTは今後,肺や肝臓などと並ぶCT検査の重要な領域の1つになるであろうとの期待を述べた。

 第1部では,「Cardiac CTの技術」をテーマに,Cardiac CTAの撮影時の工夫点や,MDCTによるステント内腔の描出率などに関する検討についての発表が行われた。

 第2部,第3部では,「Cardiac CTの臨床」をテーマに4つの講演が行われた。Coronary CTAの検査のポイントや,不整脈患者の虚血性心疾患診断に対するBeat to Beatの有用性などが,多数の臨床画像とともに紹介された。

 第4部では,「Cardiac CTの先進技術動向」をテーマに,海外の演者による発表が行われた。心臓を1回で撮影できる幅広い検出器の開発など,フィリップスのCTの開発動向や将来展望などが示された。

第1部:Cardiac CTの技術
座長:柴田英和 氏(福井循環器病院)(写真3)
鈴木諭貴 氏 「BrillianceCT 64によるCardiac CTのスループットについて」
鈴木諭貴 氏(千葉西総合病院)
山口裕之 氏 「MDCTにおけるStent内腔評価の基礎検討」
山口裕之 氏(JA広島総合病院)
Room2 核医学診断
座長:粟井和夫 氏 (熊本大学)(写真4)
片平和博 氏 「Brilliance心大血管CTの実際
−beat to beat algorithmを用いて」
片平和博 氏(熊本中央病院)
安野泰史 氏 「MSCTによるCoronary CTA 検査のポイント
呼吸性心拍変動,心房細動,期外収縮」
安野泰史 氏 (藤田保健衛生大学)
第3部:Cardiac CTの臨床2
座長:内藤博昭 氏(国立循環器病センター)(写真5)
倉持雄彦 氏 「不整脈患者におけるCardiac CTによる虚血性心疾患診断への有用性」
倉持雄彦 氏千葉西総合病院)
小山靖史 氏 「心筋造影から診るBeat to Beatを用いた冠動脈造影CTの新しい診断法の提案」
小山靖史 氏(桜橋渡辺病院)
第4部:Cardiac CTの先進技術動向
座長:山下康行 氏(熊本大学)(写真1)
Scott Pohlman 氏 「The latest technological development and future of cardiac CT」
Scott Pohlman 氏
(Philips Medical System)
Martin H.K. Hoffmann 氏 「Current status of coronary CT imaging to detect obstructive lesions and future challenges to assess nonobstructive disease : Impact of large area detectors and dual energy」
Martin H.K. Hoffmann 氏
(University Hospital of Ulm)

●問い合わせ先
株式会社フィリップスエレクトロニクス  
    ジャパンメディカルシステムズ
〒108-8507 東京都港区港南2-13-37
      フィリップスビル
お客様窓口:0120-556-494
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