取材報告

2006
シーメンス旭メディテック
「6th Cutting Edge Seminar」を開催

ヨッヘン・ディック 氏
ヨッヘン・ディック 氏
(写真1)

大友 邦 氏
大会長:大友 邦 氏
(写真2)

深津 博 氏
座長:深津 博 氏
(写真3)

望月輝一 氏
座長:望月輝一 氏
(写真4)

Ioannis Panagiotelis 氏
Ioannis Panagiotelis 氏
(写真5)

Jelle Barentsz 氏
Jelle Barentsz 氏
(写真6)

磯部逸夫 氏
磯部逸夫 氏
(写真7)

 シーメンス旭メディテック(株)は2月18日(土),ロイヤルパークホテル(東京・中央区)で,「6th Cutting Edge Seminar」を開催した。同社代表取締役社長のヨッヘン・ディック氏(写真1)の挨拶に続き,演壇に立った大会長の大友 邦氏(東京大学医学部附属病院放射線科教授 写真2)は,「私は“技術力のシーメンス”という印象を持っている。講演会では新しい技術,製品を紹介してほしい」と期待の言葉を述べた。

 深津 博氏(名古屋大学医学部附属病院放射線部助教授 写真3)が座長を務めたMRIのセッションでは,3T MRI「MAGNETOM Trio」が話題の中心となった。まず,Siemens Medical SolutionsのIoannis Panagiotelis氏(Ultra High Field Segment Manager, Magnetic Resonance, MRM RED Team 写真5)が,MAGNETOM Trioについて,1.5T装置と比較しながら特長を紹介した。次いで,MAGNETOM Trioの腹部領域における有用性について,Jelle Barentsz氏(Professor of Radiology and Chair for Research in the Department of Radiology of the University Medical Center Nijmegen 写真6)が講演を行った。 Jelle Barentsz氏は,空間分解,時間分解能が1.5T装置よりも高いなどの3T装置のメリットを述べた。磯部クリニック院長の磯部逸夫氏(写真7)は,「全身用3T MRIの有用性――地域の画像センターとしての役割――」をテーマに,実際の検査時の注意点などを挙げながら,3T MRIの使用経験について報告した。

 CTのセッションは,望月輝一氏(愛媛大学医学部放射線医学教室教授 写真4)が座長となり,RSNA2005で発表されたデュアルソースCT「SOMATOM Definition」をテーマにして行われた。SOMATOM Definitionは,2対のX線管球と検出器が同時に撮影とデータ収集を行うことで,83msの時間分解能を実現。さらに,高速撮影により,被曝線量がシングルソースCTの約1/2になる。講演では,Siemens Medical SolutionsのBernd Ohnesorge氏(Vice President, Global CT Marketing and Sales 写真8)が,デュアルソースCTの技術を解説した。続いて,Willi A. Kalender氏(Professor and director of Institute of Medical Physics at the Friedrich-Alexander-University Erlangen-Nurnberg 写真9)が,「State-of-the-Art and Future Perspective of Single Source and Dual Source CT」と題し,CTの技術開発の現状と将来の方向性について講演した。また,Christoph Becker氏(Associate Professor and Section Chief, Computed Tomography(CT)Department, University of Munich, Grosshadern, Munich, Germany 写真10)が,SOMATOM Definitionを使用した検査の様子を,ビデオ映像を交えて紹介した。

 大友氏が座長を務めた,ホスピタル・マネジメントをテーマとしたセッションでは,東海大学リニューアル推進部長,診療部次長,医学部基盤診療学系助教授の田中 豊氏(写真11)が,「東海大学の経営戦略」と題し講演した。田中氏は,新病院の移転に合わせ,外来診療のリエンジニアリングに取り組んだ東海大学医学部付属病院の活動を説明した。

 懇親会では,場内に設けられたドーム型のオブジェの中からSOMATOM Definitionを登場させるなど,心憎い演出もあった「6th Cutting Edge Seminar」。4月7日(金)〜9日(日)にパシフィコ横浜展示ホールで行われる2006国際医用画像総合展でも,“技術のシーメンス”を目の当たりにできるはずである。

Bernd Ohnesorge 氏 Willi A. Kalender 氏 Christoph Becker 氏 田中 豊 氏
Bernd
Ohnesorge 氏
(写真8)
  Willi A.
Kalender 氏
(写真9)
  Christoph
Becker 氏
(写真10)
  田中 豊 氏
(写真11)


SOMATOM Definition
懇親会で展示された
SOMATOM Definition

●問い合わせ先
シーメンス旭メディテック株式会社
事務局
TEL 03-5423-8368
http://www.siemens.co.jp/medical/