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「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」(文部科学省)採択
「7大学連携先端的がん教育基盤創造プラン」が始動
〜 阪神地区7大学8学部,がん専門人材養成の基盤整備を推進

(2012/9/5)

●問い合わせ先
近畿大学
http://www.kindai.ac.jp/

 

近畿大学医学部・薬学部,大阪市立大学医学部,関西医科大学,大阪府立大学看護学部,神戸大学医学部,兵庫医科大学,神戸市看護大学の7大学8学部は,文部科学省の「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」に共同で申請し,採択された「7大学連携先端的がん教育基盤創造プラン」を今年度から開始する。上記7大学は2012年9月5日(水),大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪にて,同プランの調印式を行った。
同プランは阪神地区の国公私立大学の医学・看護学・薬学系の大学院研究科が相互に連携し,高度ながん診療と研究を実践できる専門人材養成の基盤整備を推進するものである。

具体的には,以下の4つの改革を中心に進めていく。

(1) がんに特化した講座の新設
- 臓器横断的ながん研究,教育,診療を行う,がんに特化した講座の創設

(2) がん専門教育プログラムの改革
- がん診療に携わる若手医師および医療人の不足を解消するための基盤の強化

(3) 地域医療に携わるがん医療人の養成・人的交流の強化
- 地域で活躍するがん医療人の不足,がん地域連携システムの不備解消

(4) 国際的なリーダーシップを発揮する基礎と臨床をつなぐがん研究者の養成
- 早期臨床試験やトランスレーショナルリサーチを遂行するがん研究者の充足,海外がん研究拠点との連携および産学連携の協働体制構築

これらを実現するための体制として,「教育改革」,「地域医療」,「研究者養成」の3部門を設置し,さまざまな活動を進めていく。また,人材養成の基盤整備のため,臨床腫瘍学(大阪市立大学),放射線腫瘍学(神戸大学),緩和医療学(近畿大学・神戸大学)の各講座を新設する。さらに包括的がんセンターを具体化することで,がん教育拠点としての機能を強化していく。

設置される3部門のリーダー大学と活動の方向性は以下のとおり。

(1) 教育改革部門
- リーダー大学;大阪市立大学・大阪府立大学
- がん診療に携わる若手医師および医療人の発掘と育成を目指した専門教育プログラムを開発する。

(2) 地域医療部門
- リーダー大学;神戸大学・関西医科大学・近畿大学薬学部・神戸市看護大学
- 地域の医療機関で活躍するがん医療専門人の養成や人的交流を行う。がん医療情報の共有を図り,多職種が連携した広域医療ネットワーク構築を目指す。

(3) 研究者養成部門
- リーダー大学;近畿大学医学部・兵庫医科大学
- ゲノム薬理学的個別化治療や高精度放射線治療法の開発など基礎研究と臨床研究を融合した教育プログラムのもと,国際競争力を有する研究者を養成する

関西地区7大学が連携して重点活動目標である3部門の基盤整備を行う。初年度である2012年度には,私たちの強力な連携の基盤となる協定書の調印など大きなフレーム作り,新設講座の設置,部門委員会の立ち上げを行う。各部会はこの5年間で実施する目標を設定し,具体的な活動を開始する。2013年度以降は目標に掲げた基盤整備を実現するために適時修正,改変を行う。