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GEヘルスケア・ジャパン
「In Japan For Global(日本から世界へ)」
戦略を強化,
世界仕様のCT2機種を同時発売

(2012/3/30)

●価格(税込)
Optima CT660 Pro FD
/Optima CT660 FD 14億円/13億円
Brivo CT385 9億5千万円
●問い合わせ先
GE ヘルスケア・ジャパン(株) 広報 松井
TEL 0120-202-021 FAX 042-585-5360
Mail: aki.matsui@ge.com
www.gehealthcare.co.jp

臨床現場で求められる機能強化を図った64列CT Optima CT660 FDシリーズ
臨床現場で求められる機能強化を図った
64列CT Optima CT660 FDシリーズ

  GEヘルスケアグループ(以下「GEヘルスケア」)の世界中核拠点の1つであるGEヘルスケア・ジャパン(株)は4月13日(金),国内の医療機関のニーズにあわせて開発・製造したコンピューター断層撮影装置(CT)の世界仕様モデル「Optima CT660 FD(オプティマ・シーティー・ロクロクマル・エフディー」シリーズと 「Brivo CT385(ブリボー・シーティー・サンハチゴ)」の2機種を同時発売する。

  Optima CT660 FDシリーズは,2010年4月の発売以来,すでに全世界で600台を超える受注を獲得し,同社製CT最速の受注記録を更新し続けている国内開発CT 「Optima CT660」シリーズの後継機種。Brivo CT385は世界に先駆けて日本が迎える超高齢社会に向けて,多彩な医療ソリューションの開発・提供を目指す同社の「Silver to Gold(シルバー・トゥ・ゴールド)」戦略の一環として,高齢者をはじめとする撮影条件の厳しい患者に最適化した世界最小設置面積の16列CTである。両機種とも国内の医療機関の声をもとに製品化された製品。

  同社は,外資系画像診断装置メーカーとして唯一,国内に開発・製造拠点を持つ優位性を生かし,近年,国内の顧客の声を反映した製品を開発・製造し,国内市場のみならず,全世界に向けて展開する「In Japan For Global(日本から世界へ)」戦略を積極的に推進している。
  同戦略の第1弾として2005年12月に発売したMRI「Signa HDe」は,そのコンパクトさや経済性,操作性が国内だけでなく世界の医療機関から高い評価を獲得し,発売から6年2カ月で1,200台の受注を達成(含後継機種「Optima MR360」「Brivo MR355」)するなど,同社製MRIの受注記録を更新し続けている。また同戦略の第2弾として2010年4月に発売した「Optima CT660」シリーズは,幅広い臨床用途に対応する機能性や操作性,ならびにコンパクト性・経済性が米中を含む国内外で認められ,発売からわずか1年10カ月で,全世界で600台の受注を獲得するなど,こちらも同社製CTの受注記録を塗り替えている。

  今回発売するOptima CT660 FDシリーズはこのOptima CT660シリーズの後継機種となる国内開発の64列CT。世界各国の医療機関に定評のある機能性を継承しつつ,FD(Future Definition:未来基準)のコンセプトのもと,臨床現場のニーズにより高い次元で応えることを目指して,画質の向上・撮影スピードのアップ・患者の負担軽減などの機能を一段と強化したモデル。
  また同時発売するBrivo CT385はIn Japan For Global戦略の第3弾となる16列CT。撮影機構部(ガントリー)の小型化や細かな位置決めの不要化,被ばく量の低減などで高齢者をはじめとする撮影条件の厳しい患者の負担を軽減し,楽な姿勢で迅速・手軽に高精細撮像を実現する装置として,地域のプライマリケアへの貢献を目指す。

● Optima CT660 FDシリーズの主要特長:

1. 高速撮影でも画質劣化を抑える画像再構成技術を開発,全身6秒の最速撮像スピードを実現
マルチスライスCTではCTの多列化・検出器のワイド化に伴い,より速く,より薄く撮影できるようになる一方で,マルチスライス化で発生しやすくなるコーンビームアーチファクトを抑制する技術の開発が強く望まれていた。Optima CT660 FDシリーズには高速撮影時でも画質の劣化を抑える新開発の画像再構成技術「Hybrid Z-Smooth(ハイブリッド・ゼット・スムーズ)」を搭載し,Optima CT660シリーズ(64列/40o検出器)の1.0〜1.375を越えるGEヘルスケア製64列CT最速の1.531のヘリカルピッチを実現。この新技術の搭載で,Optima CT660シリーズに比べて約20%速い秒速12mmの高速撮影が可能になり,全身70cmをわずか6秒撮影できるようになる。

2. 放射線感受性の高い臓器の被ばく量を低減する機能を初搭載,表面線量を最大40%削減
Optima CT660 FDシリーズでは,これまでGEヘルスケア製CTに搭載してきた低被ばく撮影モード(3D mA Modulation)をさらに進化させた新開発の「Organ Dose Modulation(オーガン・ドーズ・モデュレーション)」機能を搭載。GEヘルスケア製CTとして初めて,体前面からのX線量を自動的に低減することに成功。目の水晶体や乳房といった放射線感受性の高い臓器の表面被ばく量を現在のOptima CT660シリーズに比べて最大40%低減し,患者の負担を和らげる。

3. 情報入力から撮影まで同一スペースで完了,患者の安心感向上と検査スピードのアップに貢献
ガントリー上に設置したモニターの機能を拡張し,患者の情報入力から位置決め,撮影プロトコルの選択・撮影開始までの全プロセスを撮影室内で完了可能なオールインワンルームスキャン機能を,GEヘルスケア製CTとして初めて搭載。これまでのような撮影室と操作室の行き来をなくし,患者のそばに寄り添いながら撮影準備を進められるため,患者の安心感を高めるとともに,一般X線撮影のようなスピーディーなワークフローを実現する。

  2012年4月からの診療報酬改定で64列CTの点数が引き上げられるのを踏まえ,多列CTの市場は大幅に拡大すると見込まれている。ド同社は今回発売するOptima CT660 FDシリーズを,国内の臨床現場のニーズに高い次元で応える国内開発・製造装置として,全国の中・小規模病院の買い替え,ならびに大学病院や地域基幹病院の買い増しを主対象に発売する。

● Brivo CT385(詳細はこちらを参照)

Brivo CT385は,世界に先駆けて日本が迎える超高齢社会に向けて,多彩な医療ソリューションの開発・提供を目指す同社の「Silver to Gold」戦略の一環として,高齢者をはじめとする撮影条件の厳しい患者に最適な装置を目指して開発・製造した16列CT。
173 cm(高さ)x 180 cm(幅)x 97 cm(奥行き)のコンパクトな撮影機構部(ガントリー)を採用して撮影時の圧迫感を和らげたほか,撮影時の細かな位置決めを不要にして患者の負担を軽減。加えて,目の水晶体や乳房など放射線感受性の高い臓器に対して体前面から照射するX線量を制御する新機能も搭載し,撮影時の被ばく量を低減している。
一方でGEヘルスケア製64列CTと同等の最小スライス厚0.625oを実現し,一度の検査で縦・横・斜めなど様々な角度から高精細かつスピーディーな広範囲撮影を可能にする優れた撮像機能も有している。加えて,16列CTのなかで世界最小となる10m2の設置面積やシングルスライスCTと同じ電源容量(30/40kVA)など,設置環境が限られる日本の施設にマッチした高い経済性も併せ持つ装置。
撮影時の優れた快適性・機能性・コンパクト性・経済性を高い次元で融合したBrivo CT385は,高齢者をはじめとする撮影条件の厳しい患者においても安心してスクリーニング撮影に適用できる装置として,高齢患者の割合が高い地域のプライマリケアに貢献することが期待されている。