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MRI  MRI

GEヘルスケア・ジャパン,
「Signa甲子園2011」を開催
〜津山中央病院(岡山県)木原翔氏が最優秀賞を受賞〜
− GE製MRIの最先端撮像技術の共有を通じて,
日本のMRI診断の進歩を図る −

(2011/12/23)

●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
広報グループ 松井
TEL 0120-202-021 FAX 042-585-5360
Mail: aki.matsui@ge.com
http://www.gehealthcare.co.jp

(写真中央)金賞受賞:財団法人津山慈風会・津山中央病院 木原翔氏 (写真右)銀賞受賞:国家公務員共済組合連合会・横浜栄共済病院 高橋光幸氏 (写真左)銅賞受賞:磐田市立総合病院 寺田理希氏
(写真中央)金賞受賞:財団法人津山慈風会・津山中央病院
木原翔氏
(写真右)銀賞受賞:国家公務員共済組合連合会・横浜栄共済病院
高橋光幸氏
(写真左)銅賞受賞:磐田市立総合病院
寺田理希氏

  GEヘルスケアグループ(以下「GEヘルスケア」)の世界中核拠点の1つであるGEヘルスケア・ジャパン(株)は12月3日(土),GEヘルスケア製MRI(磁気共鳴断層撮影装置)のユーザーである放射線科技師・臨床検査技師が,その撮像テクニックを競う「Signa甲子園2011」(MR Signaユーザーズミーティング・全国大会)を下記の通り,TKP大阪梅田ビジネスセンター(大阪府大阪市)にて開催した。

  MRIの画像は操作を担当する技師のテクニックに依存する面が大きく,同社では撮像技術などの情報交換や交流を目的にGE MR Signa シリーズのユーザーが集う「Signaユーザーズミーティング」を全国各地で開催している。さらに,各地のユーザーズミーティングがさらなる交流を図り,多くの放射線技師に同社製MRIの最先端の撮像技術を身につけてもらうために,ユーザーズミーティングの全国大会である「Signa甲子園」を2005年から実施している。7回目にあたる今回の「Signa甲子園2011」では,150名を超える全国のSignaユーザーの出席のもと,地方予選を突破した12代表が撮像の技術や画像の美しさなどを競った。実力伯仲する各代表の白熱した闘いの結果,最優秀の金賞には,財団法人津山慈風会・津山中央病院(岡山県)木原翔氏の 「Volume Calibration」 が選ばれた。

金賞 財団法人津山慈風会・津山中央病院 木原翔氏
●発表演題:「Volume Calibration」
●発表要旨:パラレルイメージング手法であるASSETを肝臓で使用する場合に,キャリブレーション スキャンと実際の肝臓のスキャンに呼吸による位置ずれが起きるとアーチファクトが発生する場合がある。キャリブレーションスキャンを100mmと厚く設定してVolumeデータのように収集することにより,このアーチファクトの低減を実現した。キャリブレーションスキャン時の息止めが不要となり,また,どの装置にも応用が可能である。
銀賞 国家公務員共済組合連合会・横浜栄共済 高橋光幸氏
●発表演題:「Inhance 3D velocity を用いたBB-SPGR 法の試み」
●発表要旨:頸部プラークイメージングでは,血流信号の抑制と脂質や壊死成分の描出の両立が課題であった。Inhance 3D Velocity法を用い,Velocity Encodeの設定に工夫を加えることで,頸部プラークのより明瞭な描出を実現した。本法は頸部だけでなく頭蓋内の血管性病変にも適用可能であり,また,短時間で3Dデータが得られるためルーチンで応用範囲も広い。
銅賞 磐田市立総合病院 寺田理希氏
●発表演題:「頸動脈Black Blood 法によるT1コントラスト改善法 〜白と黒のイメージング〜」
●発表要旨:頸部プラークイメージングで使用されるBlack Blood法では,心電同期を用いるため, 心拍数によりTR延長が起こりT1コントラストが得られない場合がある。心電同期の設定に工夫を加えることで,Black Blood法を用いた上でTRを500mSec以下に設定することに成功,これにより常に安定したT1コントラストの画像を描出することを実現した。TRが短いため,条件により短時間,高分解能撮像も可能で応用範囲が広い。

  また,同コンテストの終了後,中国労災病院・滝口裕章氏の「MRI装置の災害時での対応」及び聖隷浜松病院・杉村正義氏のDiscovery MR750の使用経験」 2題の特別講演が行われたほか,今月初頭のRSNA(北米放射線学会)で発表されたGEヘルスケアの最新テクノロジーを紹介する 「GE Healthcare MR 最新技術紹介」が実施された。

  金賞を受賞した津山中央病院 木原翔氏は,「今まで放射線技術部一同で色々と話し合いを行いながら努力してきた事がこのような形で評価をして頂き大変光栄に思います。今回の結果に満足することなく,今後もMRI検査での患者の安全と画質の向上に向けて頑張っていきたいと思います」と,喜びの気持ちを語った。

  その他,今年は東日本大震災の発生時に日本磁気共鳴医学会からMR装置の安全性に関する緊急提言が発表されたことを踏まえて,中国労災病院の滝口裕章氏から「MRI装置の災害時での対応」と題する特別講演がなされた。また,今年販売・稼働を開始した新しいコンセプトのMRI装置 「Discovery MR750 の使用経験」につき,聖隷浜松病院の杉村正義氏による特別講演が行われた。さらに,GE Healthcare MRI最新技術紹介として,同社MRセールス & マーケティング部の中上将司から,11月27日から12月2日に米国シカゴで開催されたRSNA(北米放射線学会)で発表されたGEヘルスケアの新技術などをいち早く紹介した。

  なお表彰式では,今回の「Signa甲子園2011」で顧問を務めた大阪大学医学部附属病院の土'井司氏から入賞者に楯の贈呈が行われ,それぞれの発表に対してコメントを述べた。  なお同社では,今回の「Signa甲子園2011」の発表内容を,当日参加できなかった全国のユーザーに,Signa ユーザー向け会員制ウェブサイト「Signa ・る( シグナル) 」(https://gecommunity.on.arena.ne.jp/signa-l_entrance/index.html)を通じて発表する予定。