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日立メディコ
中国・蘇州市に新工場を建設
〜医療機器市場の二極化に対応した事業構造の構築〜

(2011/5/30)

●問い合わせ先
(株)日立メディコ
法務・コミュニケーション部
TEL 03-3526-8809
http://www.hitachi-medical.co.jp/

 
 

(株)日立メディコは,新興国向け製品の生産拡大に対応するため,子会社の日立医療系統(蘇州)有限公司(以下 蘇州工場)を通じて,中国・蘇州市に新工場を建設する。

  現在,医療機器市場では先進国を中心とした高性能・上級機,新興国を中心とした低価格・普及機という二極化が進んでおり,日立メディコは,二極化に対応した事業構造の構築を進めている。具体的には,高性能・上級機は,主力工場の柏事業場で設計・開発・生産を行い,内作率を高め,生産リードタイムを短縮し,生産効率の向上を図っている。また,日立グループの総力を結集し,ブレイクスルーとなる新製品・新技術の開発及び新事業の開拓を推進している。

  一方,低価格・普及機は,2002年に中国・蘇州市に生産拠点を構築し,X線診断装置や超音波診断装置の普及機生産に取り組んできた。また,2008年には同工場の敷地面積を2倍に拡張し,中国製永久磁石を用いたMRI装置の生産拡大を図ってきた。

  このたび,将来の新興国向け製品の生産拡大に対応するため,中国・蘇州市に新工場を建設することを決定した。新工場は,2011年3 月に現在の工場と同じ蘇州工業園区内に130,000m2の土地使用権を取得し,本年10月に建設着工,2012年8月に完成する予定。

  新工場では,最新の生産設備と生産方式で生産効率を上げ,中国現地調達を主体とし,新興国向けの製品を量産する計画である。また,製造人員だけでなく,設計人員も大幅に増強し,中国を含む新興国向け製品の企画・設計も新工場で行い,研究開発に関しては,新工場の設計部門が中国国内の大学群や日立(中国)研究開発有限公司の上海研究拠点と共同で推進していく計画。

  さらに,新工場には,将来的に新興国向け新製品の展示施設,中国を含むアジア地域の営業員・サービス員の教育・訓練施設も併設し,「アジア開発センタ」の位置づけで運営していく計画である。

●投資金額
今後2年をかけて工場建屋建設や生産設備投資を行う。
借地権(50年使用権) 6億円
工場建設費 約19億円
その他工場設備 約5億円
なお,投資資金は日立メディコからの増資。

●蘇州工場の概要
(1)会社名:日立医療系統(蘇州)有限公司
(2)所在地:中国江蘇省蘇州市工業園区蘇虹西路185号
(3)設立:2002年3 月
(4)資本金:87,379千人民元
(5)董事長:三木 一克
(6)総経理:田村 譲一

新工場完成イメージ
新工場完成イメージ