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GEヘルスケア
アルツハイマー病の早期発見につながるバイオシグナチャーの特定に関する研究で
ヤンセン・ファーマスーティカと協業

(2010/12/9)

●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
広報 松井
TEL 0120-202-021 FAX 042-585-5360
Mail: aki.matsui@ge.com
http://www.gehealthcare.co.jp

 

※2010年11月30日米国発表プレスリリース意訳版

  米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門であるGEヘルスケアは,アルツハイマー病のバイオシグナチャー(biosignature)の特定に関する研究において,ヤンセン・ファーマスーティカ(Janssen Pharmaceutica N. V. )と協業することで合意したと発表した。両社では今後,それぞれが培ってきたデータ統合やインフォマティクス(情報学),ゲノムの構造や機能を解析するゲノミクス,ならびに画像診断分野における専門知識を組み合わせた研究を進め,アルツハイマー病の発症前診断に有望なバイオシグナチャーを突き止めることを目指す。今回の協業は,GEヘルスケアが現在アルツハイマー病領域で進めている広範な診断ソリューションの開発に向けた取り組みの一環である。

  GEヘルスケアのメディカル・ダイアグノスティクス(体内診断薬)事業担当プレジデント兼CEO のパスカル・ヴィッツ氏は,「GEヘルスケアは,アルツハイマー病の早期診断やこれまでにない患者の管理手法につながるような先進的な臨床知識の蓄積ならびにイノベーションの提供に向けて,現在世界各国で取り組んでいます。本日発表した協業体制はアルツハイマー病の理解促進に向けて当社が進めている施策の一環です。将来アルツハイマー病にかかる可能性のある人を識別できるバイオシグナチャーを突き止めることができれば,医師はより確かな情報にもとづいて患者の治療法に関する判断を下せるようになります。さらに重要なのは,このバイオシグナチャーの特定がアルツハイマー病に有効な治療法の開発加速につながるということです」と述べている。

  なお,GEヘルスケアが進めている陽電子断層撮影装置(PET)検査用薬剤18F-PIBの開発は現在,欧米で第III相の臨床試験の段階まで進行している。

  米NPOアルツハイマー協会によると,アルツハイマー病による死亡者数は2000年から2006年の間に46%以上増加した。米国のアルツハイマー病患者数は現在530万人で,同病にかかる費用は年間1,720億ドルに上る。アルツハイマー病は現在,死亡原因の第6位となっているが,ベビーブーム世代の高齢化が進むにつれ,同病による死亡率は今後上昇することが見込まれている。国際アルツハイマー病協会は2009年世界アルツハイマーレポートおいて,2010年の世界の認知症患者数は3,560万人になり,その後2030年に6,570万人,2050年には1億1,154万人に増加すると推定している。