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ジョンソン・エンド・ジョンソン
浅大腿動脈の動脈硬化に対するステント治療を日本国内で治験開始

(2010/8/12)

●問い合わせ先
ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)
メディカル カンパニー
コミュニケーション部 担当:山田
TEL 03-4411-7155 FAX 03-4411-7869
http://www.jnj.co.jp/

 

  ジョンソン・エンド・ジョンソン(株) メディカル カンパニーは,2010年8月から,浅大腿動脈閉塞症の治療に用いるステントの治験を開始した。

  治験で用いるステントは,米国ジョンソン・エンド・ジョンソン社のグループカンパニーであるコーディス社が開発したニッケルチタニウム合金(ニチノール)製自己拡張型ステントで,閉塞部に留置し血管を拡張・維持する。現在,日本国内では腸骨動脈用として承認されているステントはあるが,浅大腿動脈に対する適応を取得したステントはない。

  本治験は,100名の患者を対象に行い,安全性と有効性を評価する。2014年には全ての治験を終了する予定。同社では,侵襲性の低い治療の選択肢を提供することにより,QOLの向上につながることを期待している。

浅大腿動脈  浅大腿動脈閉塞症をはじめとする下肢に起こる動脈硬化はPAD(閉塞性動脈硬化症)と呼ばれ,顕著な症状として,一定距離を歩行すると下肢に疼痛が生じ歩行が困難となる間欠性跛行(かんけつせいはこう)がある。多くの場合,冠動脈,頸動脈,腎動脈など他の重要臓器に血液を供給する動脈に病変を併発することから,生命予後は不良とされる。高齢,高血圧,糖尿病,脂質異常症または喫煙などの生活習慣が危険因子として知られ,人口の高齢化,食生活の欧米化が進む日本において,その発症頻度は増加傾向にある。

■コーディス エンドバスキュラーシステムズ ジャパン
コーディス エンドバスキュラーシステムズ ジャパンは,ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)の事業部の一つとして,末梢血管領域で事業を展開している。世界の医療現場に,心臓血管および脳血管を除く全身の閉塞性疾患における血管内治療に使用されるバルーンカテーテルやステント,および肺塞栓症再発予防のための下大静脈フィルターなどの製品を提供している。