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富士フイルム
内視鏡洗浄消毒システム
「ENDOSTREAM(エンドストリーム)」発売

(2010/8/11)

●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
営業推進本部 マーケティング部
TEL 03-6419-8033
http://fujifilm.jp/business/healthcare/

ENDOSTREAM

  富士フイルム(株)は,短時間で高水準消毒ができる過酢酸製剤を使用した内視鏡洗浄消毒システム「ENDOSTREAM(エンドストリーム)」を,8月12日より富士フイルムメディカル(株)を通じて発売する。「ENDOSTREAM」は,足元でトップカバーの開閉やスタート操作ができる内視鏡洗浄消毒機の「ESR-100」,過酢酸製剤の「エスサイド消毒液6%」,消毒前の洗浄工程で使用するアルカリ系洗浄剤の「エンドフラッシュ」などを含むシステムの総称。

  使用後の内視鏡には,粘液や血液に加え,細菌やウイルスなどが付着していることが多いため,検査後に内視鏡を洗浄消毒して,感染を防止することが重要。近年,内視鏡は,組織や病変の観察のみならず,患者の身体的な負担が少ない内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などの治療の領域でも使われ始めている。内視鏡の利用範囲が拡大する中,医療機関には,洗浄消毒やその履歴管理を確実かつ効率的に行うことが求められている。

●主な特長

(1) 内視鏡の高水準消毒剤として実績と信頼性のある過酢酸製剤の使用
富士フイルムの子会社である富士フイルムRIファーマと共同開発した過酢酸製剤「エスサイド消毒液6%」を使用。強い殺菌力により,5分間の浸漬で高水準消毒ができる。
トータル17分で内視鏡1本の洗浄消毒が可能。また,医療施設のワークフローにあわせて洗浄時間やすすぎ時間を自由に設定することができる。
消毒前の洗浄工程で使用するアルカリ系洗浄剤「エンドフラッシュ」で,内視鏡に付いた粘液や血液などを取り除き,「エスサイド消毒液6%」の消毒性能をフルに引き出す。

(2) 感染予防と作業者の安全性に配慮した製品設計
「ESR-100」は,フットペダルでカバーを開閉し,スタート操作もフットスイッチで簡単に行うことが可能。また,スイッチ類など手で触れる部分はメインパネルに集中させ,手で触れる部分と触れない部分をはっきり区別した設計とし,感染予防に徹底的に配慮している。
薬液に触れずにワンタッチで「エスサイド消毒液6%」を交換できるカセットボトル方式を採用。
空になった「エスサイド消毒液6%」のボトルを水で自動洗浄するため,ボトルの交換時に残っている液に作業者が触れる危険性や,過酢酸特有の刺激臭を軽減することができ,作業者の安全性向上に寄与する。

(3) 洗浄消毒履歴の自動保存と外部出力による拡張性
「ESR-100」は,内部メモリを搭載しているため,機器本体だけで12,000件の洗浄消毒履歴の自動保存を実現。液晶画面で自動保存された履歴を簡単に確認することができる。
内視鏡に取り付けたIDタグと,洗浄作業者が身に付けたIDシールをRFIDに読み込ませることにより,(1)いつ,(2)誰が,(3)どの内視鏡を,(4)どの装置で洗浄・消毒したか,という情報を記録することができる。また,これらのデータは,プリント出力したり,CSV形式でコンパクトフラッシュへ書き込んだりすることができる。
標準付属の履歴管理ソフトを使えば,患者情報の入力ができ,また複数の「ESR-100」をパソコン1台で管理することが可能。効率的な洗浄消毒履歴管理システムを構築することできる。