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グラクソ・スミスクライン
「サーバリックス」により最も悪性度の高い子宮頸がんに関与する
HPV45型への予防効果を確認

(2010/7/14)

●問い合わせ先
グラクソ・スミスクライン(株)
TEL 03-5786-5041
http://glaxosmithkline.co.jp/

 

※第26回国際パピローマウイルス学会(IPC),カナダ モントリオール発

  子宮頸がん予防ワクチンの有効性に関する最大規模の臨床試験の結果が,第26回国際ヒトパピローマウイルス学会(IPC)にて発表された。それによると,子宮頸がん予防ワクチン「サーバリックス®」により,ヒトパピローマウイルス(HPV)16,18型2,3と並んで最も悪性度の高い子宮頸がんに関連するウイルス型であるHPV45型1に対する予防効果も得られることが確認された。

  この試験の結果からは,「サーバリックス」は世界的に子宮頸がんから多く検出される5種類の発がん性HPV型(16,18,31,33,45型)への予防効果があることが示された。特にHPV16,18および45型は,若い女性から比較的多く検出される上に検診では発見されにくく,最も悪性度の高い子宮頸がんである腺がんに関与していることから,これらの型に対する予防効果が得られることは特に重要である。これら3つのウイルス型に対する予防効果が得られるワクチンによって,この悪性度の高い子宮頸がんの発症を大幅に減らせることが期待できる。

  試験結果について,試験担当医師であるアルバータ大学のDrバーバラ・ロマノウスキー氏は次のように述べている。「『サーバリックス』は,2種類のHPV型(16,18型)の予防を目的に設計されたワクチンですが,この試験結果からは,このワクチンにより少なくとも5つの型の発がん性HPVに対する予防効果が得られることが示されました。これは当初期待されていたよりも幅広い予防効果であり,しかも最も悪性度の高いタイプの子宮頸がんに対して顕著な予防効果が示されることから,女性にとって素晴らしいニュースです。」

  IPCにおいてはまた,世界的に販売されている2つの子宮頸がん予防ワクチンの免役原性および安全性を比較した初の大規模試験(HPV010試験)について,接種開始24ヶ月後のデータが発表された。その結果,初回開始24ヶ月後時点で「サーバリックス」はガーダシルと比較して,HPV16型と18型に対して引き続き有意に高い免疫反応が維持されたことが示された。ワクチンによる免疫反応と有効性の決定的な相関関係は確立されているわけはないが,高い免役反応は,ワクチンによる長期の予防効果を予測するものであると,多くの専門家は考えている。

※参考資料・詳細はグラクソ・スミスクラインへ。