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電子カルテ  医療情報システム(電子カルテ)

富士通
電子ペーパーを利用した外来患者案内ソリューションを販売開始

(2010/7/12)

●問い合わせ先
富士通(株)
ヘルスケアソリューション事業本部
ヘルスケア営業支援統括部 第一営業支援部
TEL 03-6252-2701(直通)
http://jp.fujitsu.com/

 

  富士通(株)(以下,富士通)と(株)富士通ゼネラルは,病院における診察受付業務向けに,電子ペーパーを利用した外来患者案内ソリューションを開発し,富士通より販売を開始する。

  本ソリューションは,電子ペーパーを搭載した電子カードホルダー(富士通ゼネラル製)を,独自の無線通信を利用し診療場所や検査場所を案内する患者ナビゲーションシステムおよび,電子カルテシステムと連携させたもので,外来患者ひとりひとりに対し,受付から診察時の呼出し,会計までの案内情報をきめ細やかに配信する。

  これにより,外来患者は,診察までの待ち順番の状況や呼び出しを,表示と合わせて音と振動で知ることができるため,病院内の無線通信エリア内であれば,待合室などの特定の場所で待機することなく,待ち時間に対するストレスを和らげ,アメニティの向上につながる。また,病院は,患者の誘導にかかわる時間を低減でき,看護業務に注力できるとともに,再来受付機と大型案内表示装置の台数削減による消費電力の抑制,CO2排出の削減に貢献することが可能になる。

  従来,病院に設置された診察順番表示システムでは,待合室にて診察進行状況を案内しており,患者は受診する診察科付近に待機する必要があった。そのため,診察待ち時間に対するストレス解消や有効活用に対するニーズが高まっており,病院側においても外来患者へのサービス・アメニティの向上に向けた課題があった。

  富士通では,こうした課題に取り組むために,2009年より(株)富士通研究所と富士通クリニックにおいて実証実験を行っており,今回その有用性が確認できたため,電子ペーパー搭載の電子カードホルダーと,富士通の電子カルテシステムとを連携させたソリューションを商品化し,提供する。

  なお,7月14日から始まる「国際モダンホスピタルショウ2010」の富士通ブース内,外来情報ソリューション[Hospision]コーナーに出品する。

●主な特長

簡単受付を実現
電子カードホルダーの背面にIC型診察券を挿入するだけで,自動で患者ナビゲーションシステムと電子カルテシステムに連携し,受付が完了する。

電子カードホルダーきめ細やかな案内情報の確認が可能
電子カードホルダーの画面には,「今日の予定」「呼出状況」「お知らせ」の表示項目があり,メッセージ表示に加え音と振動にて,患者へきめ細やかな案内が行える。「今日の予定」では,予約時間と診察進行状況などの確認,「呼出状況」では,診察の受付番号や診察までの待ち人数の確認が行える。また,「お知らせ」では患者へ任意のメッセージを送信することができる。

病院の環境貢献活動を支援
本システムは,電子カードホルダーの表示部にカラー電子ペーパーを採用しているため,表示状態での消費電力は0ワット(w)に近く,充電も一週間に一度で利用できる。また,電子カードホルダーの受付機能によって再来受付機が不要となるため,受付機に必要な電力などが削減でき,省エネ,CO2の削減に貢献する。また,本システムは富士通の電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-GX」と連携することにより,従来,紙で手渡していた診察の予定票を電子カードホルダーに表示させることで,紙の削減に繋がり,環境にやさしいシステムとなっている。