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GEヘルスケア・ジャパン
デジタルマンモグラフィ「Senographe」シリーズの最上位装置
「Senographe Essential(セノグラフ・エッセンシャル)」と
「Senographe Essential-e(セノグラフ・エッセンシャル・イー)」の
2機種を発売

(2010/4/5)

●価格
Senographe Essential 1億9,000万円
Senographe Essential-e 1億7,500万円
●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
広報グループ 松井
TEL 0120-202-021 FAX 042-585-9541
Mail: aki.matsui@ge.com
http://www.gehealthcare.co.jp

Senographe Essential

 GEヘルスケアグループの日本法人であるGEヘルスケア・ジャパン(株)は,フルデジタルマンモグラフィ(乳房X線撮影装置)「Senographe(セノグラフ)」シリーズの最上位装置を2機種発売する。今回市場投入するのは,乳がんの精密検査で行うバイオプシー(穿刺)のステレオ撮影機能を備えた「Senographe Essential(セノグラフ・エッセンシャル)」と,マンモグラフィ検診車搭載用の「Senographe Essential-e(セノグラフ・エッセンシャル・イー)」の2製品。

 Senographe Essentialは,バイオプシー対応の「Senographe DS LaVerite(セノグラフ・ディーエス・ラベリテ)」(2008年4月発売)の上位機種。Senographe Essential-eは乳がん検診専用装置「Senographe DS Depister(セノグラフ・ディーエス・デピスティ)」(2008年4月発売)の上位機種で,世界で初めてフラットパネル型デジタルディテクタ(FPD)を搭載した「Senographe 2000D(セノグラフ2000D)」に続くマンモグラフィ検診車搭載対応装置である。

 両装置の最大の特長は,FPDの高性能化と新たなデータ処理技術の搭載でさらなる高画質化と機能選択の拡大を図り,診断能力の飛躍的な向上を実現したことと,検査時間を大幅に短縮し患者の負担を格段に削減したこと。加えて,拡張性の高い「Essential プラットフォーム」を搭載し,将来的な技術革新にも柔軟に対応できる設計を施したことも特長の1つ。

  両機種の診断能力向上を実現しているのが,FPDのさらなる高性能化と新開発のデータ処理技術。一般的にFPDはX線照射量が少ない低線量領域ではDQE(量子検出効率)が下がり,画質が一層低下する傾向にあった。そのため,一定レベルの画質維持のためにはX線照射量の低減が難しく,結果として被ばくの増加につながっていた。今回発売する両機種では,GEの独自技術をもとにFPDをより一層
最適化することで低線量領域のDQE低下をさらに抑制することに成功,トレードオフの関係にある低被ばくと高画質を両立している。

  また両装置に搭載した新たなデータ処理技術が「Premium View(プレミアムビュー)」。Premium Viewは乳房の皮膚面から乳腺の密集した深部までの全領域を,スピーディーに見やすく表示できる技術で,これまでは専用のビューワ(表示モニター)のみに搭載していたが,今回初めて装置本体に複数タイプを組み込んだ。このPremium Viewの装置への組み込みで,読影医は自分のニーズに最適なタイプの高精細画像を汎用のビューワで参照できるようになる。FPDの高性能化と最新のデータ処理技術を組み合わせることで,さらなる高精細画像の撮影・再構築を実現し,診断能力の向上を図っている。

  また,Senographe EssentialとSenographe Essential-eはSenographe DS LaVeriteおよびSenographe DS Depisrerの基本性能を継承しており,受診者が入室してから退室するまでのトータルの検査時間を大幅に短縮している。

 Senographe Essentialは,同社開発のFPDの搭載などで立ち上げ時間を格段に短縮,加えて撮影角度や乳房厚・密度解析にもとづく撮影条件の自動設定機能の搭載で,フィルムスクリーンやCR機では手動だった撮影前準備の自動化も実現する。さらに最新のデータ処理技術と新開発の二重陽極X線管の採用などで,ほぼリアルタイムでの画像表示や待ち時間ゼロでの連続撮影を実現,電源を入れてから最初の受診者の検査完了までの時間を飛躍的に短縮する。

 またSenographe Essential-eは,現在車載装置で主流のCR機と比べて検査時間を大幅に短縮。CR機では受診者の位置決めから実際の撮影までの過程において,撮影の左右マーク付け,IPプレートの抜き差しなどが追加で必要だが,Senographe Essential-eではこれらの追加プロセスがすべて不要なため,CR機に比べて検査時間を飛躍的に短縮する。さらに,CR機では検査後に実施していた画像確認も検査中に可能となる。

●その他のSenographe EssentialとSenographe Essential-eの特長

エルゴノミクス(人間工学)に基づく設計で,受診者の不安や緊張の軽減と診断能力の向上を実現
・柔らかい雰囲気を醸し出す丸みを帯びた設計
・撮影者が常に受診者と向き合いながら操作できるボタンレイアウトを採用
・検査時に受診者が自然に手を預けられるハンドルを設置
・乳房の形質に合わせて圧迫する力を自動調節する機能を採用
・最適な腋下ポジショニングが可能なスライディングパドルを搭載

FPD の最適化に伴い,温度変化への耐性を向上
・一般的なFPD に比べ温度変化強く,最適な室内温度での検査を可能にするほか,FPD の高い安定性と耐用年数の長期化を実現

●その他のSenographe Essentialの特長(すべてオプション)

  • 水平・垂直両方向からの乳房撮影が可能なため(現在,同社製デジタルマンモグラフィのみ可能),病変部にアクセスしやすい方向,またはより傷の目立たない部位からの穿刺が可能
  • 現在主流の1メガモニターに比べて3倍の画素数を有する3メガモニターを搭載,表示画像の高精細化による診断精度の向上を実現
  • 安定性が高い側臥位の状態でバイオプシーが可能な「DBI テーブル」を用意,受診者の苦痛を最大限抑えるとともに,体動抑制による検査時間の短縮を実現