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X線装置  X線装置

富士フイルム
検診車への搭載に最適な
デジタルX線画像診断装置
「FUJIFILM DR CALNEO MB」発売

(2010/1/19)

●価格
3,200万円(税抜)
●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
営業推進本部 マーケティング部
TEL 03-6419-8033
http://fujifilm.jp/business/medical/

デジタルX線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO MB」

 富士フイルム(株)は,検診車への搭載に最適なデジタルX線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO MB」(以下,「CALNEO MB」)を,1月25日より富士フイルムメディカル(株)を通じて発売する。「CALNEO MB」は,薄型・軽量タイプで,X線照射面側から光信号を読み取る同社独自の間接変換方式FPDを搭載した「CALNEO」シリーズの新ラインアップ。

 現在,企業や学校などの健康診断で,検診車での胸部X線検査が多く行われている。検診車は,搭載できる機器の重量や車内スペースに制限があり,さらに「車の走行時や,電源供給時に振動を受ける」「車内の温度変化が大きい」など,医療施設と比べて設置条件や撮影環境に関する制約がある。そのため,検診車に搭載するX線画像診断装置には,コンパクトで,厳しい環境下でも安定した性能が発揮できることが求められている。また,多くの被検者を効率的に連続して撮影し,スピーディーに画像を確認できることも必要である。

●主な特長

(1)薄型化と軽量化を実現した,検診車への搭載に最適なデジタルX線画像診断装置

  • 従来機と比べて,約2/3の薄型化と約1/4の軽量化を実現。検診車への搭載に最適なデジタルX線画像診断装置。
  • 薄型化により,車幅方向に180cm以上のSIDを確保して設置することが可能。省スペース化が図れ,狭い車内でもスペースを最大限に有効活用したX線撮影ができる。
  • 耐振動性の向上や設置できる車内の温度範囲の拡大により,設置条件や撮影環境が厳しい検診車の中でも,安定した性能を発揮する。

(2)独自の「ISS方式」による間接変換方式FPDを搭載

  • X線から変換された光信号を読み取るセンサーを,従来型のFPDとは反対側のX線照射面側に配置して,X線照射面側から光信号を読み取る「ISS方式」の間接変換方式FPDを搭載。光信号がセンサーに到達するまでの距離を短縮させて,拡散・減衰を抑えこみ,X線変換効率を大幅に向上させている。さらに,精密塗布技術や粒子形成技術によって,蛍光体層を従来よりも厚くし,異なるサイズの蛍光体粒子を最適に配置して高密度化を図ることで,少ないX線量でもシャープなX線画像を得ることができる。
  • FPDの素材には,性能安定性に優れたガドリニウムオキサイドサルファ(GoS)を採用している。
  • 撮影後約3秒で,「Console Advance」に画像を表示。スピーディーに画像確認ができるため,次の撮影にスムーズに移行して,効率的なX線検査を行うことができる。

従来方式と新方式のFPD構造と画像形成の比較解説図

(3)独自の画像処理技術“Image Intelligence” 搭載による高画質な診断画像を提供

  • 画像間の濃度のばらつきを抑え安定した均一な画像に変換する「自動濃度補正機能」,空間周波数ごとに特性を調整することで診断目的に適したバランスの良いシャープで自然な強調画像を提供する「マルチ周波数処理」,ノイズ成分を大幅に抑制する「ノイズ抑制処理」など高度な画像処理機能を搭載。高いX線変換効率との相乗効果で,診断に最適な高画質画像を提供する。

(4)検診施設内の医用画像情報システム(PACS)の使用で,より効率的な画像診断を実現

  • 検診施設内の医用画像情報システム(PACS)を使用すれば,「CALNEO MB」で撮影した画像の共有・保管が可能。より効率的な画像診断を実現する。
  • 同社の医用画像情報システム「SYNAPSE」と組み合わせれば,「SYNAPSE」の高度な画像処理エンジンで,「CALNEO MB」の撮影画像を忠実に再現する。また観察部位ごとに画像処理条件をプリセットできるため,読影しやすい画像を瞬時に提供し,医師の読影をサポートする。