新製品・企業情報

 
X線装置  X線装置

島津製作所
医療現場のニーズに柔軟に対応する
2パネル搭載可能なデジタル式回診用
X線撮影装置を発売

(2009/11/12)

●価格
7,260万円(コンパクトFPDの1パネルタイプ)
(システム構成により異なる)
●問い合わせ先
(株)島津製作所
医用販売促進グループ
TEL 075-823-1271
http://www.shimadzu.co.jp/

MobileDaRt Evolution (2パネルタイプ)
MobileDaRt Evolution
(2パネルタイプ)

 島津製作所は,医療現場のニーズに合わせて,搭載する検出器(フラットパネルディテクタ:FPD)の種類と枚数(大視野サイズかコンパクトサイズのいずれか1枚を搭載した1パネルタイプか,両方を搭載した2パネルタイプ)を選択できるデジタル式回診用X線撮影装置を,11月13日から発売する。

 大視野サイズ(35cm×43cm)のFPDは,その厚さが従来よりも8mm薄い15mmになり,重量も従来の70%にあたる3.4kgになった。薄型で軽量化していることで,FPDを取り扱いやすくなり,検査者の業務負担が軽減される。また,大視野サイズ,コンパクトサイズの2枚を搭載したタイプ(2パネルタイプ)では,装置1台で,成人の胸腹部など広範囲の撮影から保育器内の新生児の撮影まで,用途に適したサイズのFPDを用いることができ,X線撮影業務をよりスムーズに行うことができる。

 なお,1パネルタイプ(大視野サイズ,コンパクトサイズのいずれか1枚を搭載したタイプ)は,いずれも購入後に,業務の状況にあわせて2パネルタイプへのアップグレードが可能。

 デジタル式回診用X線撮影装置は,X線撮影室に移動できない患者の検査に使用する医療機器で,撮影後わずか3秒で,本体モニタで画像確認ができることから,病室やICU(集中治療室)などでの日常の回診業務の他,救急医療の現場でもスピーディな対応が可能である。

●主な特長

1. 薄型軽量になった大視野FPD。コンパクトFPDとの2パネル搭載が可能に
大視野サイズのFPDは,従来よりも薄型で軽量(35cm×43cm・重量3.4kg)のため,FPDを取り扱う検査者の負担を少なくする。小児の撮影に最適なコンパクトサイズ(23cm×28cm・重量2.5kg)との2パネル仕様も選択できる。2パネルタイプは,成人の胸腹部など広範囲から保育器内での小児の撮影まで,検査対象に合わせて都度FPDを選択でき,X線撮影業務をスムーズにする。
1パネルタイプ(大視野サイズまたはコンパクトサイズのいずれかを搭載したタイプ)は,搭載していなかった別サイズのFPDを必要に応じて追加することにより,2パネルタイプにアップグレード可能。

2. 撮影3秒後に,本体モニタで画像確認が可能
撮影後,わずか3秒で本体の15インチ液晶モニタに画像を表示。本体タッチパネルで,画質調整も可能で,その後の対応に必要な情報がすぐに得られ,迅速な処置が可能になる。

3. ブレの少ない,高画質画像を提供
X線の最大出力が32kWで撮影スピードが速いため,撮影の際に静止が難しい新生児や乳児の撮影の場合にもブレの少ないシャープな画像が得られる。

4. 抜群の走行性と操作性で,スムーズな回診業務をサポート
パワーアシスト制御で,ハンドルを軽く押せばスムーズに動き始める。方向転換も軽々行えるため,軽快に装置を移動させることができる。また,X線管を備えた最長1,200mmの超ロングアームが広範囲をカバーし,保育器など高い位置でのX線撮影も無理なく行える。アームは,自在に動かしやすい上,ぴたりと位置決めすることができる。ポジショニングをスムーズにする各種スイッチ,機能を備え,微妙な位置あわせも簡単に行える。

5. 安心機能も満載
本体には3,500枚の画像が保管できるため,連続して撮影を行うことが可能で,多人数の撮影も迅速に行える。また,過去画像の参照も簡単に行えるので,術前術後の画像比較も容易に行える。さらに,万一,撮影時にバッテリー残量が不足していても,応急的に撮影できる追加撮影機能により,充電を待つことなく少量の撮影が可能など,安心機能も充実している。

6. ポケモンデザインも選択可能
装置の外観デザインは,子どもたちに人気のアニメ「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のデザインと,オリジナルデザインから選択できる。