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日立メディコ
デジタル超音波診断装置
「HI VISION Preirus」が
「2009年度グッドデザイン金賞」を受賞

●問い合わせ先
(株)日立メディコ
マーケティング統括本部 US戦略本部
担当:岡田
TEL 03-3526-8309
http://www.hitachi-medical.co.jp/

HI VISION Preirus

 (株)日立メディコが開発し,現在販売しているデジタル超音波診断装置「HI VISION Preirus」(ハイビジョンプレイラス) (以下「Preirus」) が財団法人日本産業デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞の「2009年度グッドデザイン金賞」を受賞した。

 「Preirus」は,2009年2月に日立メディコが発売したデジタル超音波診断装置であり,日立製作所デザイン本部のデザイナーと日立メディコの開発者が開発の初期段階から実際に操作する医師や技師からヒアリングしただけでなく,臨床現場を徹底的に観察し,コンセプト立案,製品開発を行い,被検者はもちろん医師や技師にもやさしい装置を実現した。

 今回,グッドデザイン賞では「患者に安心感を与える優しいフォルム」「患者や技師,両者に優しさを与えるデザイン」「最大限のホスピタリティを施したデザイン」といった点が高く評価された。

 「2009年度グッドデザイン賞」は,2952件の応募があり,「グッドデザイン金賞」はその中から特に優れていると認められる15件に与えられる賞で,その中から時代を象徴するデザインとして認められる「グッドデザイン大賞」が選出される。本年度の「グッドデザイン大賞」は11月6日に決定する予定。

1. 製品概要

 日立メディコは,日立製作所と共同で,2008年4月に「医療システム開発センタ」を設置し,デザインを含め次世代製品の開発を共同で進めてきた。「Preirus」は「医療システム開発センタ」の開発テーマの一つとして,日立グループの総力を結集し,新しい発想と最新のデジタル技術を駆使し,超音波の送受信を行う探触子(プローブ)から装置のハードウエア・ソフトウエアの全てを従来の装置から一新した。
  曲線を大胆に取り入れた斬新な外観で,操作性を考慮したデザインになっている。特に,モニタとパネルを一回の動作で同時に移動させることができ,さまざまな検査姿勢に対応した位置調整が可能。大画面液晶モニタには,世界に先駆けてタッチパネルを組み込み,画像観察中にモニタから目を離さずに装置の操作を可能にした。色彩は,温かみのあるスマイルイエローをアクセントカラーとして採用している。

2. 日立製作所デザイン本部 社会ソリューションデザイン部
  二ノ宮 篤主任デザイナーのコメント

「医療デザインには色や形と言った事も重要ですが,診察治療される側と,する側の両者に安心安全そして優しさの三拍子が揃わなければデザインは成り立ちません。特に被検者への優しさは最も重要です。医療に携わるデザイナーがその重要性を充分理解し,確実に実現して社会に貢献するべき,という強い思いで本装置のデザイン開発に取り組みました。そのために現場を徹底的に観察し,超音波装置のあるべきデザインを早期に立案し,開発関係者に提案しました。そして初期段階から一貫したデザインコンセプトによる開発を進めることができました。「Preirus 」は子供から大人まで妊産婦から救急医療まで様々な環境で使用されます。安全でスピーディーに使いやすく,安心で優しく怖くない,そして様々な環境で対応する色彩と使いやすいインターフェースに優しいフォルムを追求しました。また,手を触れる部分の使いやすく優しい形,ネジの見えないカバー構成やメンテナンス性への配慮,座り操作に適した足元のワークスペースの確保,など細部にも気を配りました。今回の受賞はこれらが総合的に評価されたものと実感しています。」

3. グッドデザイン賞審査委員による評価コメント

「微笑ましいキャラクター性さえ感じさせるその愛らしいデザインは,圧迫感を抑え,様々な検査スタイル時にも患者に安心感を与える優しいフォルムを持っている。検査技師の体格差や様々な診察ポジションに対応するエルゴノミクスデザインは技師の疲労の軽減,快適でスピーディーな操作性,検査環境に対応するコンパクト性の追求,そして何よりも患者や技師,両者に優しさを与えるデザインである。細やかな部分にも最大限のホスピタリティを施したデザインは本年度の金賞に相応しいプロダクトで高く評価できる。」

グッドデザイン賞Webサイト http://www.g-mark.org/