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ジョンソン・エンド・ジョンソン
本邦初のイリゲーションカテーテル
「NAVISTAR® THERMOCOOL®
を新発売

(2009/7/1)

●問い合わせ先
ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)
メディカル カンパニー
広報部
TEL 03-4411-7155 FAX 03-4411-7869
http://www.jnj.co.jp/

NAVISTAR(R) THERMOCOOL(R)

 ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)メディカル カンパニーは,本邦初となるイリゲーションカテーテル「NAVISTAR® THERMOCOOL®」(販売名:ナビスター サーモクール)を,2009年7月1日より発売する。ナビスター サーモクールは,頻脈性不整脈の根治治療の一つであるアブレーション治療用のカテーテル。本製品は2008年12月に厚生労働省より承認を取得した。

 現在,日本において,不整脈をもつ潜在的な患者さんは,数百万人におよぶ可能性もあるといわれているが,不整脈と診断され,実際にアブレーション治療を受けた患者さんは約24,000人と推定されている。不整脈は,高齢化や食生活の欧米化により,近年,日本においても増えつつある疾患。

 イリゲーションカテーテルは,頻脈の原因となる心筋を焼く際に,カテーテルの先端から生理食塩水を灌流しながら通電し,標的病変を冷却しながら焼灼することで,過度な温度上昇を防止し,血栓形成リスクを低減させる。ナビスター サーモクールは,既に臨床現場で使用されている立体画像システム「CARTO® XP」(販売名:バイオセンスCARTO XP)と併用することで,使用できる。

 ナビスター サーモクールは,ジョンソン・エンド・ジョンソンのグループ会社であるバイオセンス ウェブスター社の研究開発の成果として,全世界でこれまでに25万本(2009年2月現在)使用され,イリゲーションカテーテルの領域において,世界でも80%以上のシェアを誇っている。

 オクラホマ大学ヘルスサイエンスセンター 教授 中川 博 先生は,本製品の日本での発売に及んで,「不整脈の中には長期化することで,脳梗塞や心筋梗塞など他の疾患の原因となりうるものが多くあることが報告されています。疾患に対する正しい理解と治療の選択肢を知ることが重要です。」とコメントしている。

●主な特長

ナビゲーション下でのイリゲーション
すでに臨床現場にて使用されている「CARTO® XP」,「CARTOMERGE®」と併用することで,カテーテル先端部分を視覚化することができ,それにより,安全なカテーテル操作と,高精度な解剖情報で適切な診断と通電部位の決定をサポートする。

血栓発生リスクの低減
先端チップおよび電極と心筋の接触面とを生理食塩水を灌流させて冷却することにより,過度な温度上昇を防止し,血栓発生のリスクを低下させる。また,メカニカル・フラッシュ効果によりチップ電極の周囲に自らフローを作り出し,やわらかい血栓形成のリスクを低減する。

専用ポンプ・ジェネレータとの連動システム
ストッカート J70 RFジェネレータ(販売名:バイオセンスSTOCKERT 70)での通電開始・停止に連動してマッピング時の低流量から通電時の高流量に自動で切り替える。また,高流量開始時の温度低下や輸液バッグの残量をモニタすることで,確実なイリゲーションをサポートする。

高効率通電による手技時間短縮
効率的な通電により,手技時間のロスを防ぐ。通電中は常に設定した出力で安定しているため,短い焼灼時間での効果的な通電を可能にする。出力コントロールによる通電のため,血流による冷却効果が得られにくい部位でも常に一定の出力で通電できる。

充実したトレーニング体制
医師向けのトレーニングコース,インタラクティブCDモジュールを準備している。トレーニングコースは,水槽実験で実際の焼灼効果を実感できるものとなっている。