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東陽テクニカ
整形外科デジタルプランニングツール
「OrthoPlanner Pro」を発売

(2009/6/22

●問い合わせ先
(株)東陽テクニカ 画像システム部
河野 喜生
TEL 03-3279-0771 FAX 03-3246-0645
e-mail:konoy@toyo.co.jp
http://www.toyo.co.jp/graphic/

 

 (株)東陽テクニカ,骨折治療や人工関節手術案の策定(プランニング)を画面(液晶ディスプレイ)上で正確に作成できるデジタルプランニングツール「OrthoPlanner Pro」の販売を開始する。

 これまで,整形外科において骨折治療や人工関節手術のプランニングを行う際には,患部を撮影したX線フィルム上に手術案を作図,あるいは人工関節テンプレートを重ねることで術後イメージを行う方法がとられてきた。しかしながら,昨今の医療現場において,様々な医療画像データの電子化(フィルムレス化)が急速に普及しつつあることから,骨折治療や人工関節手術のプランニングにおいてもX線フィルムを使用しない方法(=デジタル化)が求められている。また,X線撮影はその仕組み上,被撮影物(患部)の画像が実際の寸法より10%拡大して記録されるため,この拡大率を考慮してプランニングするのが一般的であるが,患者の体型や撮影部位等の諸条件により当該拡大率に若干の誤差が生ずるため,正確なプランニングを行う上での大きな障壁となっている。

 そこで,今回販売を開始する「OrthoPlanner Pro」では,骨折治療・人工関節手術のプランニングを画面上でデジタルに実施でき,かつX線撮影による患部データの拡大率の誤差を補正する機能※を実現した。

 また,国内のユーザ(整形外科医)が本ツールを使用する際の作業効率の向上を念頭におき,国内外の主要インプラントメーカ13 社の人工関節テンプレートをデジタルテンプレートとして実装するとともに,プランニングにおける標準的な計測・作図方法をクリックのみで行えるようにするなどの機能を実現した。

※ 基準用の金属球を患部と同位置にセットしてX 線撮影し、当該金属球の拡大率を自動 解析することで最適な補正率を把握。

デジタルプランニングのイメージ
デジタルプランニングのイメージ

整形外科診療に特化した計測イメージ(左から、大腿、膝、足首)
整形外科診療に特化した計測イメージ(左から、大腿、膝、足首)

●主な特長

  • 国内外のインプラントメーカをサポートした人工関節デジタルテンプレート
  • 正確な計測,テンプレーティングを実現するキャリブレーション(拡大率補正)機能
  • 整形外科医が求める様々な機能をワンクリックで実現する整形外科計測・作図ツール
  • 計測値の比較や術後の評価を実施する特殊計測ツール
  • 一連の計測を自動実行するカスタム計測機能
  • トレーシングペーパー上で実施していた作業をディスプレイ上で実現するアウトラインツール
  • 術前プランニングの結果を容易に参照可能なプランニングレポート作成機能
  • プランニング画像をDICOM 形式で保存し院内で参照可能