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KDDI研究所
急時携帯電話医用画像伝送システム
『MobileMIMAS(モバイルミマス)』のセキュリティ強化
〜独自の高速暗号化技術採用で
医用画像の院外閲覧における高セキュリティを実現〜
(2009/6/11)

●問い合わせ先
(株)KDDI研究所 営業企画グループ
TEL 049-278-7450 FAX 049-278-7317
E-mail inquiry@kddilabs.jp
http://www.kddilabs.jp/

 (株)KDDI研究所は,携帯電話を用いた緊急時携帯電話医用画像伝送システム『MobileMIMAS』に独自の高速暗号化技術を採用し,院外からの医用画像閲覧におけるセキュリティを更に高めた。

 MobileMIMASは,院内の急患のCT/MRIなどの医用画像を,外出中の専門医が携帯電話を用いて迅速かつセキュアに閲覧できるシステム。今回採用した技術は,KDDI研究所が開発した携帯電話でも利用可能な超高速暗号化アルゴリズム『KCipher-2(※1) 』である。MobileMIMASサーバおよび携帯電話に搭載し,サーバで画像データを暗号化後,携帯電話に伝送することで,万が一情報を盗み取られても復号が不可能なため,医療機関における極めて高いセキュリティニーズに十分に応えることができる。また,これまでのMobileMIMASでは,病院までのアクセス回線に専用線やIP-VPN回線を利用していたが,セキュアな独自高速暗号技術の採用により,インターネット回線経由でも利用可能となった。

 同社はMobileMIMASを6月13日(土)〜14日(日)に長崎大学医学部(長崎県長崎市)で開催される日本医療情報学界春季学術大会(シンポジウム2009)に出展する。

●主な特長

■ 高いセキュリティ
院外からの医用画像閲覧を行う場合には,十分なセキュリティの確保が重要。MobileMIMASでは,病院までのアクセス回線に専用回線やIP-VPNを利用するだけでなく,このたびの独自暗号化技術KCipher-2の採用により,さらに強固なセキュリティを実現。

■ 高画質・高い操作性
画像フォーマットにはウェーブレット変換符号化方式をベースとしたJPEG 2000を採用することにより,携帯電話上での高速スクロールや拡大・縮小処理時のストレスのない応答と携帯電話上での高画質閲覧という,相反するニーズを高い次元で両立させた。

■ 高速画像伝送
CT画像1枚当たり約1秒で携帯電話に送れる高速な画像伝送を実現(※2)

■ 多様な画像フォーマットに対応
CTやMRI画像の標準規格であるDICOMフォーマット(※3)に加え,JPEGやビットマップなどの汎用フォーマットにも対応。

※1 KCipher®-2:携帯電話上でも動作可能な超高速暗号化技術
http://www.kddilabs.jp/kcipher2/kcipher2.htm
※2 携帯電話の電波状況や,病院へのアクセス回線速度により変化する。
※3 DICOM:医用画像フォーマットおよび医用画像機器間の通信プロトコルの標準規格

MobileMIMAS概念図