新製品・企業情報

 
電子カルテ  医療情報システム(電子カルテ)

富士通
電子カルテソリューション
「HOPE/EGMAIN-GX V2」販売開始
(2009/4/24)

●価格
2000万円〜
●問い合わせ先
富士通コンタクトライン
電話: 0120-933-200
受付時間: 9時〜17時30分
(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
http://jp.fujitsu.com/

 富士通(株)は,「入力して参照する電子カルテから,もっと診療に役立つ電子カルテへ」のコンセプトをより強化するため,2008年7月に発表した電子カルテソリューションの新バージョンとして「HOPE/EGMAIN-GX V2(ホープ イージーメイン ジーエックス バージョン ツー)」を販売開始した。

 本製品は,電子カルテシステムに蓄積されたデータを,医師や看護師など医療従事者の診療行為に活用できる機能など,今までの電子カルテシステムにはない先進的な機能の拡充を行った。また,社会インフラである電子カルテシステムの運用を病院業務と電子カルテシステムに精通した専門要員が24時間365日サポートする「医療ワンストップサポートサービス」の提供を開始する。

●主な特長

1.「入力して参照する電子カルテから,もっと診療に役立つ電子カルテへ」への革新(特許出願中)

「ナレッジセット」
薬の処方などオーダーを入力する時,過去に発行されたオーダーのパターンをシステムが自動的に記憶しており,必要とされるオーダーパターンのリストを自動表示する。医師は,そのリストから選択することでオーダーの発行が効率的に行えるとともに,診療の判断材料としても活用することができる。

「eXChart(エクスチャート)」
テンプレート*1 を活用することにより,電子カルテシステムに格納されているデータを自動的に収集して表示することが可能となり,カルテ記載の効率化を図ることができる。また,本ツールを活用して記載された文書の文字列での検索や,患者の状態変化を一目で把握できる記載情報の時系列表示などが可能となり,今までの電子カルテでは難しかった診療現場におけるデータのリアルタイム活用を強力に支援する。

「ヒストリカルビュー」
電子カルテシステムに膨大に蓄積されている,患者の過去のカルテ情報の検索を補助するために,診療の頻度や情報量,重要度をグラフで視覚的に表現し,目的のカルテへ素早くたどり着ける。

「マルチカルテビューア機能」
電子カルテシステムに格納されているさまざまな診療情報を,医師の思考に沿った組み合わせでウインドウを自由に設定できるので,各診療科や利用者ごとの電子カルテ画面を構成することが可能となる。画面レイアウトを医師の診療の思考に合わせることにより,患者の状態の素早い把握や治療の優先順位の決定など,医師の基本動作をバックアップする。

2. 新プラットフォームへの革新

従来,サーバとクライアント双方で保持していたアプリケーションをクライアントに集約し,サーバにはデータベースのみを搭載する,新プラットフォームを採用した。システム構造を簡素化し,サーバの処理の効率化,障害発生頻度の低減,サーバのアプリケーションに起因するシステム障害の局所化,病院様の運用負荷を低減することにより,信頼性・運用性の向上を支援する。

*1 テンプレート:
患者の疾患や病態などに合わせて標準的に記載すべき内容などをあらかじめ定型化し,チェックや選択肢から選ぶことでカルテ記載の効率化を図るツール。