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キヤノンが動画による透視と静止画の
撮影が可能なX線デジタル撮影装置を開発
動画を利用した医療用透視撮影装置の
市場に新たに参入

(2008/11/26)

●問い合わせ先
キヤノン(株)
広報部 広報第一課
TEL 03-5732-8246
http://canon.jp/

X線デジタル撮影装置(試作品)
X線デジタル撮影装置(試作品)

 キヤノンは,動画による透視と静止画の撮影の両方が1台で行えるポータブルタイプのX線デジタル撮影装置を開発し,新たに医療用透視撮影装置の市場に参入する。

 同社はこれまで,X線デジタル撮影装置の市場において,静止画の撮影に対応した世界初のデジタルラジオグラフィ装置「CXDI-11」を1998年に発売して以来,立位撮影用や臥位撮影用の据置タイプ,カセッテタイプ撮影用装置など,製品ラインアップを拡充してきた。医療関係者や医療研究機関からは,その高画質や高信頼性,即時性などの点で高い評価を受けてきた。

 今回キヤノンは,静止画撮影に対応した「CXDIシリーズ」で培ってきた高画質や高信頼性という特長を生かしつつ,動画による透視と高精細な静止画の撮影の両方が1台で行える小型・軽量のX線デジタル撮影装置を新たに開発した。今回開発した試作品では,胸部や四肢などに対する通常のX線静止画撮影はもちろん,消化器などの器官を動画で観察しながら,適切なタイミングで静止画撮影を行う「透視撮影」ができる。今後,製品化に向けてさらに開発を加速し,2009年後半には市場投入を予定している。

 なお,11月29日から12月5日まで,米国イリノイ州シカゴ市で開催される第94回北米放射線学会(RSNA 2008)に付設する展示会のキヤノンブースにおいて,今回開発した装置の試作品を展示する予定。