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医療情報システム(電子カルテ)

 医療情報システム(電子カルテ)


ワコムの液晶ペンタブレットを
日本ユニシスが最新電子カルテ端末に採用

(2008/11/5)

●問い合わせ先
(株)ワコム ソリューション営業部
TEL [東京]03-5309-1505 [大阪]06-6374-0074
E-mail : pl(at)wacom.co.jp

ワコムの液晶ペンタブレットを日本ユニシスが最新電子カルテ端末に採用

 (株)ワコムが提供する液晶ペンタブレットが,日本ユニシス(株)が本年10月より販売を開始した診療所向け最新電子カルテシステム「UniCare/診療所カルテ」の描画入力機器として採用された。

 UniCareは,日本ユニシスが提供する総合医療情報システムで,様々なパッケージを用意して個々の医療機関のニーズに合ったシステムの構築を支援している。「UniCare/診療所カルテ」は,病院向けの電子カルテシステムを,診療所向けに最適化した新しいシステム。UniCareでは,このようなシステムを用意することで,病院/診療所間や地域の医療機関の間に医療情報のネットワークをたやすく構築し,高度な連携を実現することができる。

●主なメリット

  • 描画入力部分でのペンタブレットによる手書き入力方式は,慣れや訓練をほとんど必要としないため,診療所でも導入しやすい。
  • マウス・キーボードでは為し得ない,スピーディで柔軟性の高い機器操作を実現できる。
  • 手書きの書き込みや簡単なスケッチをディスプレイ上で直感的に行うことができるため,診察の内容や患部のスケッチなどをシェーマ(注)に残すことができるようになる。特に,ペンの筆圧や色の濃淡も表現できるため,現実のスケッチに近い感覚で描画することができる。
  • ペンで紙を扱うように自然な入力操作ができるため,医師が診察に集中することができる。
  • 医師と患者が診療記録を一緒に見ながらコミュニケーションを取る仕組みができるため,患者に対するインフォームド・コンセントを向上させることが期待できる。
  • UniCareを使用した大規模病院とシステム連携させて,手書き機能を活用した情報交換を行うことができる。

(注) シェーマ: 手や足など,患者の体の一部を絵に描き,それに症状の場所や状態などを書き込んでいく診察情報。

現在,国内には約10万施設の診療所がある。「電子カルテ&PACS白書 2007〜2008 (エム・イー振興協会) 」の調査では,診療のさらなる質的向上と効率化のために,電子カルテシステムを導入する診療所が増加している。そうした中で,活用上,多くのメリットをもたらす手書き入力方式は,医療現場で今後,大きく普及していくことが予想されている。同社では,精密な入力を可能とする独自のペンタブレット機器を提供し,「UniCare/診療所カルテ」の導入促進に協力していく。

【UniCare/診療所カルテについて】
病院向けのシステムで培ったノウハウを投入して開発した高機能な診療記録とオーダー機能を中心とした診療所向け電子カルテシステム。日医標準レセプトソフト「ORCA」と連携して動作するため,診療報酬改定,薬価の最新マスター更新などに正確かつ迅速・簡単に対応できる。