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東京大学医学部附属病院
埋め込み型補助人工心臓の治験を開始

(2008/10/28)

●問い合わせ先
東京大学医学部附属病院 パブリック・リレーションセンター
TEL 03-5800-9188(直通)
E-mail pr@adm.h.u-tokyo.ac.jp
http://www.h.u-tokyo.ac.jp/


 東大病院・心臓外科では新たな治験として,2008年10月より「磁気浮上型左心補助人工心臓」(テルモ社・日本)の体内埋め込み試験を開始した。

 欧米では治験実績の蓄積をもとに埋め込み型補助人工心臓が進化を遂げつつあるが,まだ我が国での治験は少なく,利用できる補助人工心臓は体外式のものが中心。東大病院では一日も早い埋め込み型補助人工心臓の実用化に向けて積極的に研究開発に取り組んできた。東大病院・心臓外科における埋め込み型人工心臓の治験は2007年11月に始まり,これまで国内外の埋め込み型補助人工心臓計2種について治験を進めてきた。

 今回の体内埋め込み試験は磁気浮上型の補助人工心臓としては国内で初の事例となる。この補助人工心臓は,遠心ポンプの内部で回転して血液を押し出す羽根車を磁気で浮かせて回す「磁気浮上方式」という構造を採用している。磁気浮上方式は,従前の方式と比べ,血栓ができにくい構造であるといわれており,機械的にも耐久性に優れ,長期の補助循環が期待される。特にバッテリーやコントローラーが小型になったことで,日常生活そして退院支援の側面をより強化したものとなっている。術後の経過は良好で,すでにICU(集中治療室)から一般病棟に移り,リハビリテーションを開始している状況にある。