新製品・企業情報

 
X線CT  X線CT

シーメンス旭メディテック
真のワン・オーガン・イメージングを実現する
“Adaptive テクノロジー”を搭載
128スライスCT装置
「SOMATOM Definition AS」発売

(2008/4/4)

●問い合わせ先
シーメンス旭メディテック(株)
マーケティングコミュニケーショングループ
TEL 03-5423-8340
http://www.siemens.co.jp/healthcare/

SOMATOM Definition AS

 シーメンス旭メディテック(株)は,多様化する医療現場からのニーズに広く応えるべく,新技術Adaptiveテクノロジーを搭載した128スライスCT装置「SOMATOM Definition AS(ゾマトム デフィニション AS)」の販売を開始した。

 SOMATOM Definition ASは,今日の高度化,複雑化する臨床ニーズに応えるため開発されたシーメンスの最新のソリューション。 SOMATOM Definition ASは,多様化する検査への対応,被ばくの低減,検査時間の短縮,コスト削減といったCTに求められるあらゆるニーズを高次元で結実させた新世代のマルチスライスCT。

●主な特長

より多くの被検者に高品質の検査を
より多くの被検者に優れた検査環境を提供。被検者テーブルは最大2メートルの撮影範囲と最大300キロの耐荷重を有し,またガントリの開口径を78センチメートルまで広げたことにより,被検者に対する圧迫感を低減するだけでなく,点滴チューブの取り回しも容易となる等,適応性に優れ自由度の高いCT検査を可能にした。

最大27センチメートルの範囲を4次元データ化する新たな撮影モード「Adaptive 4D Spiral」
多様な症例に適応するだけでなく,CT検査の新たな可能性を切り拓いた。「Adaptive 4D Spiral」により,臓器全体の血流動態など臓器の機能情報を広範囲に,かつ経時的に収集することができる。この「Adaptive 4D Spiral」は最大27センチメートルの範囲の4次元データ(体積データ+時間データ)を収集することができるため,たとえば全脳や肝臓など臓器全体の灌流情報はもちろんのことながら,心拍動,嚥下運動,呼吸運動など様々な機能観察にも大きな威力を発揮する。つまり「Adaptive 4D Spiral」は検出器サイズに依存することなく臓器全体のファンクショナルなイメージング,すなわち真のワン・オーガン・イメージングを実現することができる撮影モードである。

最大70%の被ばくを低減する被ばく低減機構「Adaptive Dose Shield」
マルチスライスCTには多くの被ばく低減機構が盛り込まれているが,同製品は,新たな被ばく低減機構「Adaptive Dose Shield」を搭載。多くのCT検査に用いられているスパイラルスキャンではX線の照射開始直後と照射終了直前のそれぞれに位置するスキャの1/2回転に相当する投影データは画像再構成には使用できず,つまり被検者はスキャンの前後に不必要な被ばくを受けていることになる。これは,検出器のサイズ(スライス数)が大きくなるにつれ不必要な被ばくも大きくなる問題を抱えている。同社はこの問題を解決し不必要な被ばくを無くすため「Adaptive Dose Shield」を開発した。X線管球のX線照射部に搭載された新開発の可動式コリメータが無効なX線照射を抑制するシャッターの役割を果たす。この可動するコリメータブレードがスパイラルスキャンの最初の1/2回転では完全にブレードを閉じ,画像再構成に不必要なX線を遮断する。そして1/2回転を超えた時点からブレードをテーブルの移動に合わせ徐々に開放していく。スパイラルスキャンの終了時も同様に,テーブルの移動に合わせてブレードを徐々に閉鎖し,最後の1/2回転では完全にブレードを閉鎖する。
これにより画像再構成に利用できない領域への不必要な被ばくを効果的に削減することができる。
このAdaptive Dose Shieldの搭載により,頭部血管撮影では約30%,胸腹部では15%から20%,内耳に至っては最大70%もの被ばく低減効果を得ることができる。

最小設置面積18m2の優れた設置性
非常に優れた性能に加え,多くの施設が直面する設置場所の制約にも適応することができる。設置に必要な床面積は18平方メートルと非常に小さく,これまで高性能マルチスライスCT装置を設置することが不可能であった場所にも設置可能。