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英国Medicsight
全アジアCTコロノグラフィ(CTC)学術会議
2008年,アジアで初開催を目指し運営委員会を実施

(2007/12/20)

●問い合わせ先
メディックサイト(株)
http://www.medicsight.co.jp/




 中国・韓国・日本および英国国内の著名な放射線専門医がこのほどロンドンに集合し,アジアでは初となる全アジアCTC学術会議(Pan-AsiaCTC Congress 2008)の2008年第4四半期の開催に向け運営委員会を開催した。医用画像市場向けのコンピュータ援用検出(CAD)および画像解析ソフトウェア開発で業界をリードする英国Medicsight plc(以下,Medicsight)は,この初の学術会議を開催するために無制限の教育助成金の提供を行う。

 欧州と北米ではすでに,CTCに特化した会議およびワークショップが毎年開催されている。アジアでは大腸がんの罹患率が上昇しており,大腸がんスクリーニングについての科学的および専門的な情報交換の場として,またアジアの放射線専門医のCTC導入を促進する場として,アジアにおける会議の必要性が高まっていた。運営委員会の議長であるロンドン大学病院のスティーブ・ハリガン教授は「アジアの多くの医療専門家は,欧州や米国のようなトレーニングの機会が与えられていません。アジアの専門家がこのようなプログラムに参加することが,最先端の診断技術を患者の皆様に提供することにつながるでしょう」と述べた。

 大腸がんスクリーニングには数々の方法があるが,それぞれメリットとデメリットがある。大腸内視鏡検査は大腸がんスクリーニングの標準と考えられているが,最近のAmerican College of Radiology Imaging Network(ACRIN)会議において,直径1cm以上の腺種検出においては,CTCが従来の大腸内視鏡検査と同等以上の感度であることを示すデータが発表された。CTCのスクリーニングは従来の大腸内視鏡検査と異なり患者は鎮静剤投与を受ける必要がなく,症候性の大腸穿孔のリスクも非常に小さいことから,より侵襲性の低い手段とされている。

 運営委員の国立がんセンター がん予防・検診研究センター センター長 森山紀之先生は,「アジアではマルチスライスコンピュータ断層撮影(MDCT)が広く普及しており,CTCによる大腸がんスクリーニングを支援できるでしょう。全アジアCTC学術会議は,放射線専門医にとっては世界有数の専門家からCTCのトレーニングを受けるよい機会であると同時に,大腸がんスクリーニングの重要性を認識する機会となるのは間違いありません」と語っている。

 英国のスティーブ・ハリガン教授,英国のスチュアート・テイラー先生,日本の森山紀之先生,日本の飯沼元先生,中国のキ・ジ先生,中国のゾウ・チェン先生,韓国のセ・ヒュン・キム先生からなる運営委員会は,全アジアCTC学術会議において最先端CTC診療と研究の紹介,解説および最良の臨床診療についての情報やトレーニングの機会の参加者への提供を考えている。本会議は,質の高いハンズオントレーニングワークショップの提供だけでなく,参加者による共同研究を奨励し,アジアにおける放射線医学と消火器学コミュニティの発展への橋渡しとなることが期待されている。

[Medicsight plc概要]
 Medicsight は2000年にイギリスに設立以来,CT画像をベースとした肺野用,大腸用のCAD(Computer-Aided Detection)を開発している。