ブレインラボ、
定位放射線治療装置
「ノバリス シェープ・ビーム・
サージェリー・システム」を
発売(2004/2/4)


■ 10億9000万円
■ ブレインラボ(株)担当:石原,三浦
■ TEL 03-5733-6275
http://www.brainlab.com




 ブレインラボ(株)は,定位放射線治療装置「ノバリス シェープ・ビーム・サージェリー・システム」の日本での承認を受け,販売を開始した。頭部や頸部だけでなく,全身に適応できる放射線がん治療装置。日本では,現在,全身適応の高精度な腫瘍治療を可能にする唯一の定位放射線治療装置となっている。低侵襲で,通院での治療が実現。患者負担が減り,手術が難しい腫瘍部への代替治療として使用でき,治療時のリスク低減にも寄与する。

「ノバリス シェープ・ビーム・サージェリー・システム」の主な特長

〈ミリ単位の正確な放射線ビーム照射〉

X線による患者の位置決め機能と,病変の形状に一致した放射線ビームを成型する装置「マイクロマルチリーフコリメータ」の組み合わせにより,脳の腫瘍だけでなく,肺や肝,前立腺といった頭部以外にできた腫瘍もミリ単位の精度で正確に照射することが可能となっている。一方で,すべての照射が交差する点である腫瘍部には,病巣部を壊滅させるために十分な放射線照射量が集約されるため,病変部周辺の正常な細胞や,隣接する重要な組織への照射を最小にとどめることができる。

〈迅速な位置決めで治療時間が短縮〉

患者と腫瘍の位置決め用に,治療室に2対のX線照射装置を設置し,患者位置と腫瘍の場所を正確に把握。コンピュータ制御の治療台が,患者の位置を自動的に調整し,腫瘍位置が照射位置に正確にくるよう位置決めをする。このプロセスは,自動的に2分以内で終了するため,治療時間の短縮につながる。

〈高性能ソフトウエア〉

ノバリスソフトウエアは,CTやMRによる画像を基に,最適な治療計画を算出し,自動的に高精度な治療が開始される。